検索順位チェックツールとして名前のあがる「Rank Tracker(ランクトラッカー)」と「GRC」。
「Rank TrackerとGRCどっちにするか迷っている」という人も多いと思います。
私はGRCを1年使ってRank Trackerに乗り換えましたが、先に結論を言っておくとRank Trackerのほうが圧倒的におすすめです。
私もGRCとRank Trackerで迷ったこともあり、
- Rank Trackerは有名ブロガーさんも使ってるけど海外製だから不安
- 海外製だし、インストールとか使い方とかわかりにくそう
- GRCのほうが安いじゃん
こういった理由からGRCを選びました。
しかし、Rank Trackerを使っている現在は、GRCに戻る理由はないと感じているくらいです。
一番大きな理由としては、GRCで分析できるのは検索順位の変動だけですが、Rank Trackerは「検索順位の変動+キーワードの分析」ができるので、圧倒的に分析効果が高いからです。
本記事では、Rank TrackerとGRCの機能の違いをみながら、Rank Trackerのほうが圧倒的におすすめな理由を解説したいと思います。
Rank TrackerとGRCの基本機能
まずはRank TrackerとGRCの基本機能を解説します。
料金
GRCの料金プランは以下のとおりです。
ベーシック | スタンダード | エキスパート | プロ | アルティメット | |
---|---|---|---|---|---|
月額料金 | 450円 | 900円 | 1,350円 | 1,800円 | 2,250円 |
年間料金 | 4,500円 | 9,000円 | 13,500円 | 18,000円 | 22,500円 |
検索語数 | 500 | 5,000 | 50,000 | 500,000 | 無制限 |
※表示価格はすべて税抜き
個人でブログをする場合は「スタンダード」プランが一般的です。ベーシックプランは安いですが、検索語が500までなので記事数が多くなってくると足りなくなってきます。
Rank Trackerの料金プランは以下のとおりです。
無料ライセンス | PROFESSIONAL | ENTERPRISE | |
---|---|---|---|
月額料金 | 無料 | 12.4ドル | 29ドル |
年間料金 | 無料 | 149ドル | 349ドル |
検索語数 | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
Rank Trackerは無料でも利用できますが、キーワードを保存することができないので、お試しで利用する以外は実用的ではありません。
ENTERPRISE版は企業向けのプランなので、個人サイトであればPROFESSIONAL版の選択になります。
Rank Trackerはドル計算なので、為替相場によって価格は変わってきますが、PROFESSIONAL版は日本円だと月に1300円~1500円くらいになります。
見た目
使い勝手にも影響してくる見た目を比較してみます。
GRCのトップ画面はこんな感じ。昔ながらのツールといった感じで、少し古臭いですね。

Rank Trackerのトップ画面はこんな感じ。今どきのキレイな見た目です。

検索順位チェック
GRCやRank Trackerのメイン機能となるのが、あらかじめ設定しておいたキーワードの検索順位をチェックする機能です。
直近の順位変化がわかる上に、過去の順位変化をグラフ表示で確認することができます。
検索順位チェックがなぜ重要かというと、以下のことがわかるからです。
- 自分の書いた記事が、検索エンジンにどのくらい評価されているのかわかる
- 順位が上がっていない場合、リライトが必要だとわかる
- 記事のリライトをしたら、その修正内容に効果があったのかわかる
まず、自分の記事が何位なのかわかれば、検索エンジンにどのくらい評価されているのかわかります。
検索順位が40位となっている記事は、検索エンジンからたいして評価されていないので、記事を修正(リライト)する必要があると判断できます。
また、検索順位は7位と上位表示されているものの3ヶ月くらい順位が上がっていない場合、さらに上位表示を目指すには「記事の改善が必要」だと判断できます。
つまり、検索順位チェックを継続して行うことで、記事の改善が必要かどうかを判断できるようになります。
また、リライトしたあとの順位をチェックすることで、そのリライトの内容が正しかったのかどうかを確認できます。
「この記事はしばらく順位があがっていないから修正が必要だな」と判断して記事を修正したものの、記事を修正したことによって順位が下がることもあります。この場合はリライトの内容が良くなかったということです。
反対に記事の順位が上がっているのであれば、リライトの内容が検索エンジンに評価されたことになるので、正しい修正が出来たと判断できます。
スケジュール機能
スケジュール機能を使えば、指定したタイミングで自動で検索順位のチェックができます。
わざわざ自分で実行するのも手間ですし、忘れてしまうこともありますよね。
自動化することで継続的にデータを取得していくことができます。
メモ機能
ランクトラッカーでは、キーワード単位でメモをつけることができるのですが、メモ機能は記事の修正をしたときに役立ちます。
例えば「今日は1記事リライトをした」といったときに、修正した内容をランクトラッカーにメモしておくようにします。
その後の検索順位チェックの結果が上がっても下がっても、「どんな修正によって検索順位が変わったのか」を把握することができます。
メモがないとどんな修正をしたのか忘れてしまいますよね。
メモ機能を使えば、忘れずに履歴として残すことができます。
順位が上がったのであれば、その対応を他の記事にも応用していくこともできるので、サイトの品質を上げていくことにも役立ちます。
グループ機能
キーワードをグループ別に管理することができます。
例えば、ブログに関するサイトの場合、それぞれのキーワードに対して、
- SEO
- アフィリエイト
- ツール
といったようにグループ分けするイメージです。
カテゴリ単位でグループ分けしてもいいですし、もっと細かなキーワード単位にグループ分けしてもOKです。
例として、ランクトラッカーに関する記事を書いている場合。
- ランクトラッカー 使い方
- ランクトラッカー インストール方法
- ランクトラッカー メリット
上記のように、ランクトラッカーにキーワード登録している場合、「ランクトラッカー」でグループ分けしておけば、グループ単位で分析をしていくことができます。
ランクトラッカーに登録するキーワードが増えれば増えるほど、グループ機能は便利になっていきます。
ランクインページがわかる
キーワードに順位がついている場合、どの記事が対象になっているか表示されます。
ランクインページをチェックできることで、意図した記事に順位がついているか確認することができます。
記事を書いていてたまにあるのが、意図していない記事のほうに順位がついてしまうこと。
例えばクレジットカードに関する記事を書いた場合を例にしてみます。
- おすすめクレジットカードのまとめ記事(一番上げたい記事)
- エポスカードの記事
- 楽天カードの記事
- アメックスの記事
こういったときに「クレジットカード おすすめ」というキーワードで①の記事が上位表示されてほしいのに、なぜか順位がついているのは③の楽天カードの記事だった、という場合があります。
こういった場合は、まとめ記事の見直しや内部リンクの見直しが必要になってきます。
- 自分の意図した記事に順位がついているか確認できる
- 意図していない記事に順位が付いている場合は修正すべきとわかる
以上のようなメリットがあります。
Rank Trackerが圧倒的におすすめな理由
Rank Trackerが圧倒的におすすめな理由を解説します。
競合サイト(ライバル)分析ができる
GRCはライバルの検索順位(+タイトル)しかチェックできませんが、Rank Trackerはさらに優れています。
競合サイトのキーワードまで分析してくれるので、
- 競合サイトのアクセスを集めているページがわかる
- 競合サイトが検索上位をとっているキーワードがわかる
- 競合サイトにあって自サイトにないキーワードがわかる
といったように、自分のサイトに足りないキーワードを分析できます。
Rank Trackerでは以下のように、自サイトと競合するサイトを抽出してくれます。

競合サイトと自分のサイトを比較して、
- 自分のサイト独自のキーワード
- 競合するキーワード
- 競合サイトのみにあるキーワード
などがわかります。
さらに、競合サイトごとに具体的なキーワードが分かります。
例えば、当サイトの競合となるサイトをチェックするとこんな感じです。

競合サイトがどんなキーワードで上位を取っているか丸わかりです。
これをを分析することで、
- この競合するキーワードはライバルサイトの方が順位が上だな。じゃあこの記事はリライトしよう。
- ライバルサイトはこのキーワードで上位をとっているな。自分のサイトでもこのキーワードに対して記事を書いてみよう。
こんな感じで、自分のサイトをクオリティを上げていくことができます。
これは本当に強力な分析になりますよ。
キーワードリサーチツールとの連携が可能
Rank Trackerでは、
- Googleサーチコンソール
- Googleアナリティクス
- キーワードプランナー
- オートコンプリートツール
など、キーワードリサーチツールとの連携ができます。
例えば、キーワードプランナーはこんな感じで表示されます。

RankTracker上でGoogleサーチコンソールやGoogleアナリティクスのデータが見れるので、わざわざサイトを開く必要がありません。
また、順位チェックするキーワードと紐づけて、
- クリック数
- インプレッション数
- オーガニックトラフィック
- 直帰率
なども表示が可能です。
リサーチツールと連携することで、検索順位チェックによる分析精度を上げることができます。
モバイル検索結果
GoogleのMFI(Mobile First Index)移行への宣言もあり、スマホ検索での順位が重要となっています。
なので、モバイル版の検索順位をチェックするこは必須です。
GRCもモバイル版に対応していますが、パソコン版とモバイル版の両方が必要になるので、2倍の料金がかかります。
その点、Rank Trackerはモバイル版のチェックも含まれているので、追加料金は必要ありません。
Rank Trackerが圧倒的におすすめな理由:まとめ
GRCよりRank Trackerのほうが圧倒的におすすめな理由を解説してきました。
料金に関してはRank Trackerのほうが高くなりますが、機能性は圧倒的に優れています。
実際にRank Trackerを使ってみて、GRCを使っていた時よりはるかに分析効果がアップしているのが大きな違いです。
検索順位のチェックだけでなく、とくに以下の2点がかなり大きいです。
- キーワードリサーチ機能が充実していること
- 競合サイトのキーワード分析ができる
公式のチュートリアル動画(日本語)も公開されているので、こちらもご覧いただくとランクトラッカーのイメージが湧きやすいと思います。
気になる人はぜひRank Trackerを使ってみて下さい。

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