利益300円の薄利商品、仕入れますか?
300円くらいの薄利商品の取り扱いについては、人それぞれ考え方があるかと思います。
実際に私は、せどりを始めた頃は利益が300円でも仕入れていましたが、10年ほど続けてきたなかで、薄利商品の扱い方や考え方が少しずつ変化してきました。
この記事では、私が現在考えている「薄利商品の判断基準」について解説します。
せどり初期は利益300円でも仕入れていた
せどりを始めた当初は、利益300円でもどんどん仕入れていました。
本せどりから始めたこともあり、当時読んでいた本せどりのブログで「利益の目安は300円以上」と解説されていたのが大きかったからです。
それに、できるだけ販売数を増やして、Amazonの評価をできるだけ増やしたいという考えもありました。
とはいうものの、取り扱い点数が増えてくると出品や梱包、発送などの手間が負担になってきます。
数をこなせば売上は伸びますが、作業量とのバランスを考えると効率が悪く感じるように。
そのあたりから、「スタイルの変化」「どこまでの薄利なら取り扱うか」を意識するようになりました。
薄利商品の取り扱いは徐々に変化
次第に薄利商品の取り扱いは減少
経験を重ねるうちに、徐々に「単価を上げて利益額を大きく取るスタイル」に変化していきました。
というのも、副業せどりで薄利多売をしていると作業量が多くて大変だからです。
「できるだけ少ない取り扱い点数で利益を稼いでいく」というスタイルに移行したいと考え、
- DVDやCDも取り入れ、徐々に仕入れ単価を上げる
- ロングテールでも高利益な商品を積極的に取り扱う
といったことに取り組み、薄利多売からは脱却していきました。
上記2つに取り組み出してからは、薄利商品の取り扱い比率はかなり下がっています。
それでも「回転がよければ利益500円以上」を目安に仕入れる基準感です。
なお、ロングテール商品のメリットについては、【利益の底上げ】ロングテール商品を扱ったほうがいい理由で解説しているので参考にしてみてください。
一時期の最低利益の基準は700円
せどりを始めて数年たった頃には、最低利益の基準は700円といった時期もありました。
この頃は、在庫も豊富で売上が安定していたのもありますし、仕入れ量もそこそこあったので、薄利商品の取り扱いはできるだけ避けたいと思っていたからです。
実際に500円くらいの利益商品を手に取っても、棚に戻すようなことをしていました。
外注化でさらに基準が上がる
独立してから外注を利用していた時期があるのですが、この時期は検索時の利益で1,000円以上の商品のみを仕入れていました。
というのも、外注費で1商品あたり400円くらいかかっていたので、外注費を差し引くと実際の利益は600円くらいになるからです。
外注化は作業が楽になる反面、仕入れの幅が狭くなるというのはデメリットでしたね。
なお、外注を辞めた理由については、2年続けたせどりの外注化をやめました【規模感にあった運用がベスト】で詳しく解説しています。
現在の判断基準と薄利商品の扱い方
ここ最近は、薄利商品についての考え方もまた変わってきています。
実際に現在では、「回転の早い商品で利益400円くらい」であれば仕入れることが多いです。
ただしこの場合は、仕入れ値が1,000円未満で、回転が早い商品を手に取った場合に限ります。
一時期に比べて最低利益額の基準は下がっています。
というのも、1つの商品を出品する作業時間はそれほどかからない上に、薄利商品を扱う数自体は少ないため、そこまで非効率とは感じていないからです。
それに最近では、「年間を通してみれば、400円利益の商品でも積み重ねれば一定の金額になる」という考えになっています。
現状の店舗仕入れでは、昔のように大量に仕入れができる状況ではないので、「薄利の積み重ねも大切」という考えに至っているのかもしれません。
このように、薄利の商品でも回転の良い商品を扱う価値はあると思っています。
まとめ
現在、私が考えている「薄利商品の判断基準」について解説してきました。
薄利商品の扱い方に正解はないので、人それぞれ考え方は違います。
実際に私も「利益700円未満は仕入れない」という時期がありましたが、現在では最低400円まで基準が下がっています。
私自身、10年間で利益基準が何度も変化してきました。それでも大切なのは、「その時の自分の状況に合った基準を持つこと」です。
回転の早さ・利益額・作業効率などを考慮して、今の自分にとってプラスになるのかどうかで判断してみてください。
なお、この記事では薄利商品の取り扱いについて私の実践スタイルを解説しましたが、せどりを始めたばかりの方であれば、薄利多売から始めるのがおすすめです。
せどり初心者は薄利多売から始めるべきメリットは、以下の記事で解説しているので参考にしてみてください。
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