音楽はサブスクで聴き放題、本は電子書籍で手軽に読める。
そんなデジタル全盛の時代に、
- 中古メディア(本・CD・DVD)のせどりで稼げるの?
- この時代に、わざわざ高いお金を払って物理メディアを買う人はいないんじゃないの?
と気になる方もいるかと思います。
結論からいうと、まだまだ中古メディアの需要はあり、電子書籍やデジタル音源が発売されていても、中古CDや紙の本のほうがはるかに高く売れることもあります。
この記事では、デジタル時代でも本・CD・DVDが高く売れる理由や、高く売れる付加価値について解説したいと思います。
この視点を持つことは、今後の中古メディアせどりで利益を上げていく上で重要になります。
デジタルで安く買えるのに、なぜ高額な物理メディアを買うのか?
まず大前提として、人は必ずしも価格だけでモノを選ぶわけではありません。
書籍や音楽・映像作品のような趣味性の高いモノには、以下のような物理メディア(現物)ならではの魅力を感じる人が一定数います。
- コレクション欲:モノとして手元に置き、棚に並べる喜び。シリーズを揃えたい欲求。
- モノとしての魅力:ジャケットアート、装丁デザインなど、物体としての質感が好き。ページをめくる感覚、CDやレコードをプレーヤーにかける行為が好き。
- 物理メディアならではの特典:物理メディアを購入した時にしか入手できない特典(生写真、特典映像DVDなど)が手に入る。
- 限定性・希少性:人と違う、手に入りにくいものを所有したいという欲求。
- 利用価値:楽譜のように物理的な方が使いやすい場合。
- 売ることができる:不要になった時に売ることができる。
このように、現物の商品には「デジタル商品にはない独自の価値」を持ったモノが多数あります。
人それぞれ価値を見出すポイントは異なりますが、高くても現物の商品が欲しいという理由は多岐にわたります。
【実例】1,900円のMP3 vs 19,800円CD:価格差10倍の付加価値
私の10年のせどり経験からいっても、デジタル商品が販売されていても、それよりはるかに高い現物の商品が売れた経験はたくさんあります。
先日も、6,450円で仕入れたCDが19,800円で売れました。
ちなみにこの商品は、MP3で1,900円で購入することができまし、ストリーミング配信でも聴くことができます。
客観的に見れば、「なぜ約10倍もの価格差があるのに、わざわざ中古CDを買うの?デジタルでもいいのでは?」と思いますよね。
では、なぜそんなに高くても買うのでしょうか?
答えは、「デジタル音源にはない付加価値」にあります
今回19,800円で売れた商品には、以下のような特徴がありました。
- 限定生産の紙ジャケット仕様
- ボーナストラックが収録
- ほぼ出回りがない希少品
限定生産で出回りの少ない商品は、プレミア価格であっても熱心なファンやコレクターが購入してくれることが多いです。
また、限定盤に収録されているボーナストラックは、デジタル音源には収録されていないことがあります。
デジタル化されているのは通常盤CDで、限定盤はデジタル化されていない場合など。他にも、限定盤には特典としてライブDVDがついているけど、デジタル音源にはついていないこともあります。
この商品も、デジタル音源にはボーナストラックが収録されていないので、ボーナストラックを聴くには現物のCDを買うしかありません。
このように、デジタル音源にはない付加価値があることで、高額でも購入してくれたわけです。
物理メディアの付加価値にはどんなものがある?
では、物理メディアの付加価値にはどんなものがあるのでしょうか?
私がせどりの仕入れにおいてチェックしているポイントを紹介します。
限定版
限定版かどうかは、必ずチェックしたいポイントです。
限定版商品は、初回限定版、完全生産限定版、豪華版、特殊BOX仕様など様々ですが、通常版とは異なる仕様なので、ファンにはたまらない商品になります。
このあと紹介する、特典が付いていたり、ボーナスディスクが付いていることも多いので、これらがデジタルにはない大きな価値になります。
特典
初回限定版などについてくる特典は、大きな価値になります。
- 豪華ボックス:豪華ボックス仕様、LPサイズボックス仕様など
- ブックレット類:豪華ブックレット、フォトブック、台本、設定資料集など
- グッズ類:ポスター、ステッカー、トレーディングカード、ポストカード、イラストカード、生写真、クリアファイル、缶バッジ、ピンバッジ、ライブのスタッフパス、プレスリリース、フィギュア、ストラップ、Tシャツなど
熱心なファンやコレクターは、こういった特典を集めたくなるもの。特典だけが目当てて購入する人もいるくらいです。
他にも、ショップごとの購入特典として、Amazon限定、タワレコ限定、アニメイト限定などの特典が付いていることもあります。
特典ディスク
初回限定版のCDやDVDには、特典ディスクが付いていることがあります。
例えば、未発表曲、メイキング映像、ライブCD、ライブ映像、レコードなどです。
特典ディスクとしてではなく、ボーナストラック(まはたボーナス映像)として、ライブ音声やライブ映像、未発表曲が含まれていることもあります。
デジタル版には含まれないことが多く、物理商品を購入することでしか入手できないため、大きな価値になることもあります。
まとめ:デジタル時代のせどりは「付加価値」を見抜く目が重要
デジタル時代でも本・CD・DVDが高く売れる理由や、高く売れる付加価値について解説してきました。
デジタル化の波が押し寄せてはいますが、以前として物理メディアの需要はありますし、時にはデジタル化されている商品でもはるかに高い金額で購入されることもあります。
そのためには、「この商品には、デジタルにはないどんな付加価値があるのか?」という視点を持つことが大切です。
普段のリサーチで、「デジタルなら安いのに、なぜか物理メディアが高値で売れている」という商品に出会ったら、「その違いは何か?」を分析してみてください。
そこから、高額で取引される商品のヒントを見つけることができるはずです。
とはいえ、中古メディアの需要は年々減っている現状もあります。これから中古メディアせどりで稼いでいくために必要なことについては、2025年以降の本・CD・DVDせどりで稼ぐために必要なことで詳しく解説しています。こちらもぜひ参考にしてみてください。
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