今回は、「個人せどらーは徐々に高単価商品を取り入れよう」ということについて解説します。
高単価商品は、リスクが高いと思われがちで敬遠する人も多いです。
しかし、薄利多売ばかりしていたのでは取り扱い点数が多くなり、当然のように作業量も多くなります。
「家族に手伝ってもらう」とかできるのであれば別ですが、完全に1人でやろうとすると大変です。
完全個人のせどらーが、自分の時間を作りながら効率よく稼いでいくためには、少しずつでいいので単価を上げていく必要があります。
高単価商品を扱うことのメリット
利益額が大きい
高単価商品は、1商品あたりの利益額が大きく取りやすいです。
そのため、薄利多売をするより、少ない労力で利益を取ることができます。
せどりは、仕入れ、出品、梱包、発送、価格改定などやることが多く、仕入れ点数が増えると作業量が増えます。とくに出品〜発送までの作業が負担になってきます。
こんな状況にもかかわらず薄利多売をしていたのでは、「空いた時間はせどりばかり」といったことにも。
薄利多売で大きく稼ぐなら、お金をかけて組織化するくらいでないと作業は回っていきません。
しかし、高単価商品を取り入れて取り扱い点数を減らすことで、これらの工程を一人でもこなしていけるようになります。
ライバル出品者と価格差を付けやすい
中古商品を販売する場合に限りますが、高単価商品は、他の出品者と価格差をつけやすく利益が取りやすい特徴もあります。
次の2つの販売事例をみてみます。
まずは、こちらの低単価商品。
中古最安値が1,591円、新品が2,700円です。
中古最安値と新品の価格差は約1,100円。
最安値の方より高く売るにしても、上限が新品の2,700円なので、良くても1,000円程度しか差を付けることができません。
それに対してこちらの高単価商品。
IRIS[アイリス] <ノーカット完全版> BOX I [DVD]
中古最安値が5,279円、新品が14,458円です。
新品と中古の価格差が9,100円もあるので、状況によっては数千円は差をつけることができそうですね。
出品状況としても、5,291円〜12,500円と価格のバラつきが大きいです。
私は、先日9,200円で販売しました。
3450円仕入れ→9200円販売、利益:3700円
このように、高単価商品は、他の出品者と差別化をすれば利益が取りやすくなるメリットがあります。
ライバルが少なくなる
高単価商品は「せどり初心者の人」「資金力のない人」「低単価商品を中心に仕入れをしている人」にとっては、なかなか手が出せないものになります。
また、資金力があっても高単価商品をリスクと考える人も多いです。
そのため、低単価商品のような誰でも仕入れられる商品に比べて、ライバルの数は少なくなります。
資金に余裕のある方にとっては、強みとなるポイントです。
高単価商品を扱うことのデメリット
キャッシュフロー的リスクを伴う
説明するまでもないですが、高単価商品はキャッシュフロー悪化の原因になりやすいです。
高額商品を仕入れたはいいけど「なかなか売れずに仕入れ資金すら回収できなかった」となると、あっという間に資金ショートしてしまいます。
本記事の後半で説明するように、キャッシュフローに注意しながら取り入れる必要があります。
不備ありによる返品のダメージが大きい
商品に不備があって、購入者から返品された場合のダメージが大きくなります。
低単価の商品であればダメージは少ないですが、万単位の高額商品となるとかなり痛いですよね。
私の経験ですが、高額商品の返品が立て続けに3件続いたこともありました。
返品理由は次のとおり。
- 付属のクーポンが使用できない
- お客様の住所に届けられない
- CDの再生に不具合がある
合計で約7万円です。
再出品できる商品はいいですが、使い物にならないくらいの不具合のある商品だとダメージは大きくなります。
高額商品を仕入れる場合、しっかりした検品するなり、返品された場合を考慮して資金に余裕を持たせておくことが大切です。
カタログ削除リスクがある
商品のカタログ削除というリスクもあります。
私が経験した中では、高額のアダルト3商品のカタログが削除されてしまいました。
それなりの仕入れ額だったにもかかわらず、問答無用で削除です。
うまくヤフオクを使って捌けたので良かったですが、Amazonでは何の前触れもなくカタログ削除ということがあるので、特にアダルト関連は注意が必要です。
カタログが削除されることは稀ですし、Amazon以外の販路を使えば対応できるのでそこまで心配する必要はありません。
単価を上げていくときの注意点
単価を上げていくときは、一気に単価を上げるのではなく徐々に上げていくようにしましょう。
単価を一気に上げすぎると、仕入れ資金を圧迫してしまうからです。
仕入れ単価を上げていくときは、キャッシュフローをみながら少しずつ上げていくのがセオリーです。
また、普段から低単価商品ばかり扱っている人にとっては、単価を上げるというのは勇気が必要です。
私も本せどりからDVDせどりに取り組んだときは、「本当に大丈夫かな?」と不安になったものです。
なので、平均仕入れ単価が3,000円くらいの人だったら、
- まずは5,000円までの商品に限定する
- 慣れてきたら8,000円まで単価を上げてみる
このように、上限を決めながら徐々に上げていくことがおすすめです。
まとめ
個人的には、高額商品のデメリットよりも、メリットの方が大きいと思っているので積極的に扱っています。
高額商品を取り入れれば、1商品あたりの利益額が大きい分、取り扱い点数が少なくてすみます。
1人でせどりを展開している場合、作業量の限界というのがいつか出てきます。そうしたときに、さらに利益を上げるにはどうしたらいいのか。
その選択肢の1つが、高単価商品を取り入れることです。
しかし、デメリットもあるのでご自身のキャッシュフローを考慮しつつ、うまくバランスをとりながら取り入れてみてください。
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