店舗で商品を手に取ったとき、「これは面白そうだ!」と感じる商品ってありませんか?
私の場合、販売データがない商品で、かつ「高く売るかも?」と期待させるような商品を手に取ると、ワクワクすることがあります。
当然、販売データがない商品を仕入れることはリスクがあります。しかし、高利益が狙えるかもという期待ができる商品は、どうしてもチャレンジしたくなるもの。
今回は、私がせどり歴10年の中で経験した「過去最大の失敗仕入れ」について紹介したいと思います。
結論からいうと、19,000円で仕入れた商品が、最終的に5,980円で売れるまでにかかった期間は、実に4年半…。
当時の甘い仕入れ判断や、高額仕入れの教訓として参考になるところがあるかと思いますので、ぜひご覧ください。
期待しすぎ?甘かった当時の仕入れ判断
この商品は、とある方の経営についてのDVDでした。
当時、駿河屋で19,000円で販売されていたのですが、Keepaやオークファンで販売履歴を調べてもデータがなかったので、「これは面白い商品かもしれない」と思ったのが始まりです。
私が狙っていた販売価格は4万円~6万円で、十分にチャンスはあると思って仕入れをしました。
当時、考えていた仕入れの根拠は以下のとおり。
- 定価が6万円なので、それなりの価格で売れるはず
- オークファンを見ると、著者の関連商品は売れているからこの商品も需要はあるはず
- 経営関連のDVDなので高くても経費で買ってくれるかも
今思えば、販売実績が分からない商品に対して根拠が弱すぎると評価できるのですが、当時は「これはいける!」という自信があったのかもしれません。
現実は4年半かけて大赤字
私の期待とは反対に、販売は想像以上に苦戦しました。
まずはAmazonで強気の98,000円から出品を開始。
全く反応はなく、そこから2年をかけて徐々に価格を下げていき、最終的には3万円まで値下げしましたがそれでも売れませんでした。
Amazonでの販売を諦め、ヤフオクに出品することに。
ヤフオクでは5万円くらいからスタートしましたが、全くもって反応がありません。さらに約2年半をかけて、値下げを繰り返しました。
ちなみにですが、ヤフオクで出品していたこの2年半の間、ウォッチリストへの登録はゼロ。ほとんど需要のない商品を仕入れていたことになります。
普通であれば、長期間売れない商品は買取に出して処分します。しかし、この商品だけは最後を見届けたいと思っていました。
価格はいくらでもいいから、「売れる商品なのか、それとも売れない商品なのか」を知りたかったからです。
そして、仕入れから4年半が経過した頃、ついにヤフオクで5,980円で落札されました。(売れる商品であることは証明された!だけど、代償は大きい…)
結果的に、19,000円仕入れ→5,980円販売、赤字約14,068円(加えて、Amazon手数料や4年半分の資金停滞)、ということになりました。
仕入れ金額が19,000円と高額な上に、4年半かけて大赤字という私の中で過去最大の失敗仕入れです。
まとめ
今だったら仕入れないのですが、当時は何かしらの確信があったのだと思います。
ただし、販売履歴がない高額商品については、「もっと売れる確率の高い根拠」がある商品にしなければいけない、ということはいい教訓になりました。
よくよく考えると、当時の仕入れ判断時に、著者の他の商品の落札価格に注目すべきでした。
この著者の他の商品は、ヤフオクの落札履歴で確認することができるのですが、最高で2万円が1つ、他はすべて1万円未満の商品ばかりです。
つまり、この著者の作品は高額になる可能性はほぼない、ということです。
「もしかしたら高利益が狙えるかも?」という期待を高く持ちすぎて、仕入れ判断に甘さがでたのかもしれません。
以上、せどり歴10年の中で経験した「過去最大の失敗仕入れ」についての紹介でした。
私がこれまでに経験してきた他の多くの失敗事例については、こちらの記事「せどり歴10年で経験した失敗事例集【初心者の参考に】」でまとめて紹介しています。こちらの記事も、リスク回避のためにお役立てください。
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