Amazonで販売をしていると、思わぬトラブルによって自分の在庫が破損したり、Amazonの入金が遅れたりすることがあります。
これからAmazon販売をしようとする人にとって、どういったリスクがあるのか知らない人もいるかと思います。
そこで本記事では、Amazon販売で気をつけたいリスクについて紹介します。Amazon販売にはどんなリスクがあるのか事前に押さえておくことで、万が一のトラブル時にも慌てることなく対応することができます。
Amazon販売で起こりうるリスク
Amazonで販売を行う際には、押さえておきたいリスクがあります。ここでは初心者が注意すべき点として、Amazon販売で気をつけたいリスクについて紹介します。
価格を高く設定しすぎることによる出品停止
Amazonには独自の「価格上限」が設定されており、それを超える価格で出品すると、いきなり出品停止になることがあります。
以下のように、「価格の誤設定の可能性により出品を停止いたしました」というメールが届いた方もいるかもしれません。

特にプレミア価格になっている商品を扱う場合、このルールに引っかかることがあるため注意が必要です。
出品停止になった場合は、以下の対応を取るしかありません。
- コレクター出品として再出品する(価格の上限なしで出品できる)
- Amazonが設定した価格まで下げて出品する
- 他の販売プラットフォームで販売する
プレミアになっている高額商品は出品しにくくなっているのが現状なので、Amazon販売をする際は、この点を押さえておく必要があります。
関連記事:Amazonコレクター商品とは?中古品との使い分けも解説
FBA倉庫で在庫が破損する
AmazonのFBA倉庫を利用すると、保管や発送を任せられるためとても便利ですが、在庫が紛失したり破損したりするケースもあります。
過去には相模湖FCの倉庫で火災が発生し、商品が10点ほどダメになったこともありました。
このように、想定外のトラブルで在庫が破損する可能性はゼロではありません。
もちろんAmazon側で補填されますが、見込んでいた利益より少ないことが多いので、補填金額が納得できないこともあります。
引き当て金が取られる
Amazon販売をしていると、何かしらのタイミングで引当金が取られることがあります。
マーケットプレイス保証申請や払い戻し(チャージバック)、返金が必要な場合などに備えて、Amazon側が十分な資金を確保するため、注文の売上金を該当注文の最新のお届け予定日から7日間経過するまで留保される金額です。
簡単にいうと「お客さんからの返品・返金などに備えて、Amazon側であなたの売上金を一時的に預かりますよ」といったお金です。
引当金を取られたら、その引当金の分は次の決済に回されてしまいます。
もし、キャッシュフロー的に毎月ギリギリで運用していた場合は、かなり厳しい状態になるかと思います。
実際に私も過去に引当金を取られたことがあり、引当金にされた額としては入金予定額の約5割。入金予定額の半分が引当金として保留されてしまいました。
例えば、60万円の入金予定だった場合は、30万円が引当金として保留されるため、30万円は入金されることはありません。
せどりの規模が大きければ大きいほど、ダメージは大きくなるので、資金に余力がないとけっこうエグいことになりますよね。
Amazon出品アカウントを作って間もない人は、引当金を取られる場合があるとネットの情報にはありましたが、Amazon販売歴4年の私でも引当金を取られる事象が発生したので、油断はならないと思います。ちなみに、引当金の保留は、1か月くらいで解除されました。
半年とか長々と引当金を取られている人もいるみたいなので、原因も良く分かっていません。
おそらくですが、返品が多くなると引当金が取られる要因の1つになるかもしれません。というのも、私が引当金を取られたのは、返品が3件重なった時期だったからです。
クレジットカード情報の更新忘れ
Amazonからの入金のためにクレジットカードの登録が必要ですが、カード更新時や有効期限切れには注意が必要です。
Amazon側は、クレジットカードに紐づいている銀行口座が有効かどうかを判断するために、クレジットカードに小額決済を行って確認しているため、正常に処理が行われないと入金されなくなってしまうからです。
そのため、無効なクレジットカード情報だと、口座に売上金が振り込まれなくなってしまいます。
私もクレジットカード番号が変わった際に、Amazon出品アカウントの更新を忘れ、過去何回か入金が次に回されてしまったことがあります。
特にクレジットカードを新しくした場合は、出品アカウントに登録しているクレジットカード情報を更新し忘れないようにしましょう。
システムトラブルのリスク
Amazonではシステムが安定しているとはいえ、過去にはまれに入金遅延などのトラブルが発生したことがあります。
この時は、売上金の振り込みが行われず次回の決済に回されました。何とも理不尽な対応ですが、出品者側としてはどうすることもできずAmazonに合わせるしかありません。
頻度はごく少ないものの、売上の入金が予定より遅れる可能性はゼロではありません。
せどりを続ける上で資金繰りはとても重要なので、こうしたリスクを前提に、余裕を持った資金管理をしておくことが大切です。
出品者が注意すべきポイント
これまで紹介してきたように、Amazon販売をしていると「不意に入金が少なくなる・入金が遅れる」といったことが起こることもあります。
こうした事態に備えて、日頃からキャッシュフローに余裕を持たせることが大切です。
売上の入金が遅れた場合でも対応できるように、最低でも2ヶ月分程度の資金を確保しておくと安心です。
キャッシュフローに余裕があれば、突発的な入金トラブルが起きても精神的に落ち着いて運営できます。
関連記事:【必須知識】せどりのキャッシュフローと資金管理について実例で解説!
まとめ
Amazon販売で気をつけたいリスクについて紹介してきました。
Amazonでの販売には便利な面が多い反面、価格の上限や在庫の破損・紛失、入金遅延などいくつかのリスクもあります。
特にキャッシュフローに余裕を持たせ、無理のない運営を心がけることが大切です。
コメント