せどりを始めたばかりの人の中には、
- せどりの仕入れをしているけど、本当に仕入れて大丈夫なのか不安
- せどりの仕入れ基準の目安を知りたい
こんな感じに、どういった基準で仕入れれば悩んでいる人もいるかと思います。
そこで本記事では、せどりの仕入れ基準となる目安を紹介したいと思います。
せどりの仕入れ基準の目安を解説
せどりの仕入れ基準の目安を解説します。
せどりの仕入れ基準で重視すべきこと
せどりで仕入れるべき商品は「利益が取れて、できるだけ早く売れる商品」です。
ここで必要になってくるのが、以下の2点です。
- 回転(その商品がどのくらいの頻度で売れているのか)
- 利益額(その商品を販売することでいくら利益が取れるのか)
優先すべきは回転
せどり初心者の場合は、まずは回転を優先しましょう。
理由は2つあります。
- 仕入れ資金を回収するため
- 資金を増やしていくため
たとえ利益が取れそうな商品でも、その商品がまったく売れていない商品だったら、仕入れ資金を回収することができません。
手元からお金が出ていっている状態なので、利益を取るどころか、クレジットカードの引き落としに間に合わなくなってしまいます。
こういったことを防ぐためには、回転の速い商品を仕入れて販売していくことを優先にする必要があります。
また、せどり初心者の頃は資金が少ない人も多いかと思います。
すぐに売れる商品を販売することで、利益を増やして手元にどんどんお金を増やすことができます。手元に増えたお金をさらに仕入れに使うことで、せどりの規模をどんどん大きくしていくことができます。
利益がたくさん取れるけど、売れるのに時間がかかる商品を仕入れていたのでは、手元が増えるのに時間がかかり、結果的にせどりの規模拡大が遅れます。
回転の目安
では、どのくらいの回転を目安に仕入れたらいいのか。
回転の目安は、1ヶ月以内で売れるものです。
先ほども説明しましたが、利益が取れる商品を仕入れても、売れるのに時間がかかってしまえば、仕入れ資金を回収するのに時間がかかってしまいます。
売れる商品の確認方法は後ほど紹介します。
利益額の目安
1ヶ月以内に売れそうな商品かどうかを判断したら、次にどのくらいの利益が取れるのかを計算して、じぶんにとってOKなラインであれば仕入れるといった感じです。
初心者の利益額の目安としては、300円以上であれば仕入れてOKです。
ちょっと薄利ですが、以下のこともあるので、まずは300円以上を目安としましょう。
- まずは販売経験を積んで成功体験を重ねる
- 薄利でもたくさん商品を販売すれば評価もたまりやすい
- 利益額を求め過ぎてしまうと、仕入れ幅を狭めてしまい、仕入れる商品が少なくなってしまう
とはいえ、2500円で仕入れて3900円で販売して利益300円というのは、さすがに微妙な仕入れです。
利益率との兼ね合いもあるので、利益額と利益率のバランスを取る必要があります。詳しくはこちら「【バランスが大事】せどりの利益率の目安や注意点を解説!」で解説しているので、合わせて参考にしてください。
まずは薄利でも仕入れをして販売経験を積みながら、徐々に最低ラインを上げていけばOKです。
売れ行きを確認する方法
1ヶ月以内に売れるかどうかを確認するためには、仕入れ判断ツールが必要となります。
候補としては以下の3つです。
今回はデルタトレーサーのランキンググラフで解説していきます。
デルタトレーサーに商品コードを入力して、商品検索すると以下のようなグラフが表示されます。
このグラフの波形が「その商品が、特定の期間内でどのくらい売れているのか」を判断する材料になります。
この波形はAmazonランキングが上昇する度に、底で波打つように反応します。
上記のグラフの場合、目で確認するのが難しいくらいに連続で波打っていますね。これはかなり売れているので、出せばする売れる商品になります。こういった商品は利益が取れるのであれば積極的に仕入れましょう。
次はこちらのグラフを見てみます。
こちらの商品は3ヶ月のランキングの波形ですが、3回しか反応していませんね。つまり3ヶ月に3個しか売れていない商品になります。
いくら利益が取れるからといっても、初心者の内はこういった商品は仕入れないようにしましょう。
ちなみに、「仕入れ基準を確認するのにAmazonランキングってどうなの?」と疑問に思っている人もいるかと思います。
1つの目安としてはいいかもしれませんが、基本的には見なくていいです。
私は全くみていません。詳しくはこちら「損してるかも!せどりの仕入れ判断にランキングは不要です」で解説しているので、気になる人は参考にどうぞ。
いくら売れ行きのいい商品だからといって、ライバルが多過ぎては自分の商品が購入者に選ばれるまでに時間がかかってしまう場合があります。
例えば、月に10個売れる商品だっとしても、出品者数が30人もいたのでは、自分の商品が売れるのに2ヶ月かかってしまうかもしれません。
もちろん、1ヶ月以内に売れる可能性もありますが、あえて仕入れない勇気を持つことも必要です。
商品の売れ行きと、ライバル出品者数もチェックしながら判断していきましょう。
中級者は独自の基準を作ろう
ここまで、せどりの仕入れ判断の目安について解説してきました。
注意点としては、今回紹介した基準を自分の絶対的な基準にしないようにしましょう。
今回した基準を絶対の基準してしまい、臨機応変な仕入れができなくなってしまうと、せっかく利益が取れるチャンスを逃してしまうかもしれないからです。
とくに中古せどりの場合、商品状態やライバルの出品状況など様々な要素が絡んできます。
目安ばかりに縛られてしまい「実は十分仕入れ対象なのに、その基準に縛られて仕入れをスルーしてしまった」なんてことにもなりかねません。
仕入れ基準は人それぞれ違って当たり前ですし、個人の状況に応じて変化していくものです。
仕入れ基準は人それぞれ違って当たり前
中古せどりの場合、仕入れ判断にはいろんな要素が絡んできます。
- 資金力
- 出品状況
- ランキンググラフ判断
- 商品状態
- 商品の売れ行き
上記のような様々な要素が絡んでくるものです。
個人の状況や判断により異なってくるので、仕入れ基準は人それぞれ違って当たり前です。
例として、1万円仕入れで2万円で売れる家電を、ランキング(売れ行き)だけで考えてみます。
※例なので出品状況や商品コンディションなど他の要素は考慮しません。
利益額が大きく高回転商品なので、ほとんどのせどらーは仕入れ対象かと思います。
しかし、仕入れ資金の少ない初心者せどらーが仕入れるのは厳しいかと思います。
こういった商品の場合、仕入れ対象とするかは意見が分かれると思います。
リスクのある商品と考えて仕入れない人もいれば、余裕で仕入れ対象とする人もいます。
例2に比べると、見送る人の数は多くなると思いますが、仕入れ対象とする人もいると思います。
ちなみに私は売れ行き的には仕入れ対象ですが、ちょっと悩むレベルになってきます。(商品状態や出品状況による)
しかし、この商品が12,000円仕入れとなると、さすがにスルーします。
このように人それぞれ、リスクを感じる分岐点は異なりますし、売れ行きの判断だけでもかなり意見は分かれるはずです。
自分の状況の変化に応じて基準も変わる
また、自分のせどりの状況によっても仕入れ基準は変化していくものです。
例えば私の場合ですが「副業時代の仕入れ基準」と「専業せどらーになってからの仕入れ基準」には変化があります。
副業時代の場合は「1ヶ月で利益を出すのではなく、長期スパンで利益をとる」といった考えを軸に、ロングテールだけど高利益な商品をたくさん攻めていました。
しかし、専業になるとこういった戦略が取りづらくなるのは分かっていたので(最低限の金額として、生活費+税金分は残さなければいけないので)、回転系商品の割合を増やすようにしました。
また、1年に2〜3回しか売れていない商品は基本的にはスルー(見込み利益額による)しています。
もちろん、専業になった今でもロングテール商品は積極的に攻めていますが、ある程度回転重視の仕入れ基準に変化しています。
仕入れ基準を考える上でいちばん重要なのは、自身のキャッシュフローに合わせた基準を持つことです。
せどりをしていてキャッシュフローが悪くなってしまうことの原因の1つとして、仕入れ基準が自分に合っていないということがあります。
例えば、せどりを始めた初心者の場合だと資金力もないでしょうから、基本的には薄利でもいいので高回転商品を仕入れて販売し、どんどん資金を回転させて、資金力を蓄えていくような基準がベストです。
資金力のある場合は、ロングテールでも高利益の商品を取り入れることができるので、仕入れ基準を広げることができます。
キャッシュフローを意識した仕入れ基準を構築しておくことは、せどりをする上でとても重要です。
まとめ
せどりの仕入れ基準について解説してきました。
せどり初心者の場合は、本記事で紹介した基準を目安に、仕入れをしてみてください。
徐々に資金が増えてきたら、少し基準を変化させていくようにしましょう。
一つの目安だけにとらわれてしまうと、仕入れの幅を狭めてしまうことになり、利益を取り逃がしてしまうことになります。
人それぞれ価値観も違いますし、絶対的な基準というのもありません。
私も半年単位くらいで、仕入れ基準に多少なりの変化があります。
自分の環境やキャッシュフローなどに応じて、仕入れ基準を作り上げていきましょう。
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