こんにちは、くりすぷです。
ここ数年でブックオフの値付けが厳しくなったな…と感じている人は多いかと思います。
それだけにとどまらず、今度はブックオフの棚からCDやDVDが少しずつ姿を消し、馴染みの店舗が閉店していく…。
ブックオフのメイン商材である本、CD、DVDの環境は、時代の流れもあり徐々に変化してきています。
「このまま本・CD・DVDせどりを続けていけるのだろうか?」と不安になる方も多いのではないでしょうか。
この記事では、ブックオフのリアル店舗の変化や動向を踏まえつつ、今後も中古メディア(本、CD、DVD)で稼いでいくためにはどうすればいいのか、私の考えをお話したいと思います。
ブックオフの動向をチェックしよう
中古メディア(本、CD、DVD)で稼いでいくためには、メインの仕入れ先であるブックオフの動向をきちんと把握しておくことが重要です。
実店舗レベルで縮小が始まっている
ブックオフ店舗におけるCD・DVDといったディスク系の棚が少しずつ減ってきていると感じている方も多いのではないでしょうか。
先日もよく利用する某大型店で、またディスク系の棚が1つ減っているのに気づき、「やはりこの流れは進んでいるな」と再認識したところです。
それに加えて、2023年の秋頃に、都内ブックオフの連続閉店がニュースにもなっていましたね。
参考リンク:ブックオフが都内店舗を続々「閉店」…!突然の10月閉店ラッシュにファン落胆、業績好調だったハズがなぜ?
都内では阿佐ヶ谷南店、新高円寺駅店、学芸大学駅前店、千葉では行徳駅前店が閉店のこと。
他にも、つい先日は5年ぶりに代々木のブックオフに足を運んでみたら、そこも閉店していました。

ブックオフ新宿西口店の拡大に伴い統合したみたいです。数回しか行ったことがない店舗ですが、なんだか寂しい限りです。
この数年で新宿東口、渋谷、飯田橋、代々木と都心の閉店が目立ちます。中古メディアが主力だと都心に店舗を構えるのは厳しいのかも知れませんね。
池袋のブックオフだと中古メディアの棚を減らしてホビー商品が増えていましたが、ホビーエリアはお客さんが多く人気です。新宿西口もホビーが充実していて、こちらもお客さんが多いです。
この流れを見る限り、カードやホビーなどに対応できる店舗ならまだしも、書籍・CD・DVDメインの店舗は徐々になくなっていくことが予想されますね。
都内でも小型店はまだたくさんありますが、今後数年で一気に閉店になる可能性も十分にあります。
それに伴い、私のような中古メディアを扱っているせどらーにとって、仕入れ環境は厳しくなっていくでしょう。そのため、ブックオフの動きに注目したり、店舗の変化を見極めていく必要があります。
ブックオフの今後の動きを把握しておこう
ブックオフの動向をチェックするには、『決算説明会資料』をチェックするのがおすすめ。(ブックオフだけじゃなく、ゲオの決算資料も合わせて読むとなおよし)
例えばですが、DVDせどりをやっている方はヒシヒシと感じていると思いますが、2020年あたりからだいぶ値付けが厳しくなりましたよね。
しかし、このことはあらかじめ予測できていたことでもあります。
以前の記事にも書きましたが、ブックオフの『2020年の決算説明会資料』に「価格DB強化」と書かれていますね。

ブックオフは、独自の商品データベースを持っていて、それをもとに価格設定をしています。
このデータベースにデータがない商品などは、店員さんが勝手に値段を決めて出品していたりするわけですね。
数年前までは、データベースの精度が低かったおかげでネット相場と乖離のある商品が多かったです。
しかし、徐々に精度を上げてきているのでネット相場と開きのある商品が少なくなってきているわけです。
当時のブログ記事には、他にも「ネット販売の強化」も明言しているので、電脳仕入れも取り入れましょうといったことを書いたと思います。現在では、ブックオフ店舗でも「ネット出品中」の商品が多くなっていますね。
このように『決算説明会資料』をチェックするだけでも、ブックオフの今後の動きがわかります。
あらかじめ動きがわかっていれば、どうなるかは想像がつくので事前に対応ができますよね。
中古メディアの売上が堅調なのかどうかは要チェック
あと重要なのが、中古メディアの売上が堅調なのかどうかを把握しておくことです。

2022年の説明資料には、本・ディスク系の売上は「収益の中核」「主力」「堅調を維持」といった言葉で表現されています。
要はまだまだ需要はあるということの証拠。
こういった文言が使われているうちはいいですが、使われなくなってきたとか、「売上が減少傾向」といった言葉が使われてきたら、中古メディアせどりの方向性を考える時期になると思います。
商材別売上の前年比といった数字なども公開されているので、そういったところで判断してもいいかと思います。
ちなみに、売上の減少が続くとどうなるか?
取り扱いを急に辞めることはさすがにないと思いますが、店舗にある中古メディアの売り場面積が減ります。
店舗での仕入れが徐々にキツくなっていくのが予想できますね。
それに、ブックオフはあらゆるジャンルの中古ショップを実現している最中。

今はまだ本・ディスク系を主体とした店舗は多いですが、いずれにしても縮小されていくことは間違いありません。
2025年の決算資料には、「本・ソフトメディアの構成比は年々低下するものの今後も引き続き土台となり、本・ソフトメディア以外の商材を引き上げていくことが基本戦略となる」と記載があります。

本・ソフトメディアの構成比は年々低下すると言っているので、徐々に本・CD・DVDは店舗での取り扱いは縮小していくことが予想されます。
2025年以降も本・CD・DVDせどりで稼ぐために必要なこと
2024年の1年間仕入れをしてきた感想として、2025年以降も中古メディア(本、CD、DVD)で稼ぐためにはどうすればいいかをお話ししたいと思います。
総合力を身につけよう
まず、2020年以前に比べて、店舗仕入れは相変わらず厳しい状況が続いています。これは今後も変わることはないでしょう。
ただし、ここ数年は厳しさが増している感じはなく、一定に落ち着いている状態なのかなという印象です。
まだまだ価格差が取れる商品もありますし、穴もあるのでそれをいかに拾っていくかというのがポイントになってきます。
具体的には、利益が取れるものはあらゆるパターンで取っていく。
これしかないかなと思っています。
- 店舗せどり
- 電脳せどり
- トレンド
- 不備あり商品
- ロングテール
- 刈り取り
- 特価コーナー
- セール
中古メディア(本、CD、DVD)で稼いでいくなら、今後は総合力が問われる時代です。
できるだけ幅広くスキルを身につけて、総合力で利益を取っていくスタイルのほうがいいのかなと思っています。
変化を予想して備えておこう
数年前に比べて、徐々に厳しくなってきているのは事実ですし、いつか訪れる中古メディアの衰退とも向き合わなければいけない時は必ずきます。
とはいえ、それがいつになるかは分かりませんし、まだまだ先の話。
不安であれば「長く稼ぎ続けるためにあらかじめ準備しておこう」ということですね。
もちろん、中古メディアではなく、別のジャンルに移行するのも1つの選択肢だと思います。
ちなみに私は「中古メディアせどりで長く稼ぐためにはどうしたらいいか?」を考えて今のスタイルになっています。
これはせどりを始めて3ヶ月くらいの時から意識していて、スキルを幅広く持つことだったり、少数派の思考を持つことだったりですね。
また、ブックオフの「マイナスの変化を感じ取る」ことも重要です。
ブックオフで毎年のように仕入れをしていると、いろんな変化を感じることがあります。
- 毎年のように値付けが厳しくなっている
- 今までマークが甘かったジャンルも値付けが厳しくなってきた
- よく見かけたせどらーを見なくなった
- ディスクの棚面積がちょっと減った
- かわいい店員さんがいなくなった
- 店長が変わったのかトコロテンのペースが落ちた
- 逆にトコロテンが甘くなった
- ネット販売に力を入れている
- 近くの店舗が閉店した
- 大型商品コーナーがなくなった
- 新しい商材が増えた
特に注意したいのが、長期的にみたマイナスの変化です。
例えば、
- 今まで甘かったジャンルも値付けが厳しくなってきた
- ディスクの棚面積がちょっと減った
こういったことは長期的にみるとマイナス要素になるので、ブックオフで中古メディアを仕入れるなら敏感になっておきたいところ。
では、マイナスの変化を感じ取った時にどうすればいいのか。
- 何も考えずにそのまま続ける
- 試行錯誤をしつつ生き残りの道を探る
- 他のジャンルを取り入れる
- 他のビジネスにも取り組む
いろいろできることはありますし、「何も考えずにそのまま続ける」ということを除けば、どれが答えというのもありません。
少なからずマイナスの変化を察知した時点で、次なる一手に動くのが吉です。
ブックオフは毎年のように変化しています。
ブックオフでせどりをする以上、せどらーとしても変化していかなければいけません。
せどりで稼ぐためには仕入れスキルを磨くことも大事ですが、ブックオフを含めた全体の流れをみておくことも重要。
「実際にブックオフ店舗はどうなっているの?」と定期的に通って状況を把握しておきましょう。
ブックオフの資料で説明されているのはあくまで予定なので、実際の店舗がどうなっているかが重要だからです。
まとめ
2025年以降の中古メディアせどりで稼ぐために必要なことについて、ブックオフの動向を踏まえながら解説してきました。
デジタル化の時代になっているので、本・CD・DVDの市場が変化していくことは避けられません。これまでと同じやり方だけでは、徐々に厳しくなっていく可能性が高いかと思います。
デジタル化が進む中でも、はるかに高い価格で購入される商品もあります。こういった商品の見極めをできるようになっておくのも1つのスキルといえます。デジタル時代でも本・CD・DVDが高く売れる理由や、高く売れる付加価値ついては、こちらの記事「【デジタル時代のせどり】今でも本・CD・DVDが高く売れる理由」で詳しく解説しています。
今後数年で、さらに仕入れは厳しくなることは予想されるので、総合力で利益を取りに行くことを考えたほうがいいのかなと思っています。
1つの意見として、ぜひ参考にしてみてください。
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