せどりでよく聞く「利益率」ですが、せどりを始めたばかりの人は、
- せどりで仕入れをする際の利益率の目安を知りたい
- 利益率は高ければ高いほうがいいの?
といった疑問があるかと思います。
そこで本記事では、せどりにおける利益率について解説していきたいと思います。
利益率は、仕入れをする際の1つの目安となるものなので、参考にしていただければと思います。
せどりの利益率の目安
せどりにおける利益率の目安を紹介します。
新品と中古で異なりますが、一般的な目安としては以下のとおりです。
- 新品:15%〜20%
- 中古:25%〜35%
楽天仕入れなどポイント還元も含めるのであれば、もう少し利益率が低い場合もあります。ポイントも加味して、上記のような利益率になれば一般的かなと思います。
利益率を計算する方法
利益率を計算する方法を紹介します。
利益率を計算する方法
利益率の求め方は以下のとおりです。
利益率 = 利益額 ÷ 販売額 × 100
販売額というのは、Amazonで売れた価格です。
利益額というのは、以下の計算式で求めることができます。
利益額 = 販売価格 – 仕入れ値 – Amazon手数料
Amazon手数料は自分で計算するのは大変なので、FBAシミュレーター、またはAmafeeなどを使いましょう。
実際に以下の商品を例に利益率を計算してみます。
例えば、この商品を新品で15000円で仕入れることができたとします。
利益はいくらになるのかFBAシミュレーターを使って計算してみます。
販売価格と仕入れ価格を入力するだけで、Amazon手数料も含めて自動で計算してくれます。
※左側は自己発送の場合、右側はFBAを使った場合の数値が表示されています。
今回の商品を15000円で仕入れて、FBAを使って25500円で販売した場合、利益率は24%ということになりますね。
ちなみにこの商品に対するAmazonの手数料は、4392円かかっています。
Amazon手数料の内訳は以下のとおりです。
- 販売手数料:3965円
- FBA配送サービス:421円
- 在庫保管手数料:6円
一応、先ほどの計算式に当てはめて確認してみましょう。
販売価格 – 仕入れ値 – Amazon手数料 = 利益額
25500円 – 15000円 – 4392円 = 6108円(利益額)
ちなみに利益率は以下のようになります。
利益額 ÷ 販売額 × 100 = 利益率
6108円 ÷ 25500円 × 100 = 24%
利益計算ツールを使おう
利益率の求め方を紹介しましたが、店舗でわざわざこの計算をしていたのでは、時間をロスしてしまいます。
利益率の計算には、利益計算サイトを使いましょう。
定番どころは以下の2つ。
これらのツールは、Amazonの手数料まで計算した利益率が算出されるので、より正確な利益率を知ることができます。
また「アマコード」や「せどりすと」といった検索アプリを使えば、利益計算機能がついているので、アプリでそのまま計算できます。店舗せどりをする人は利用しましょう。
また、デルタトレーサーやリーファといった価格履歴チェックツールにも利益計算機能がついています。売れ行きをチェックして、仕入れ判断を行うと同時に利益計算をすることができます。
詳しくはこちら「せどりで利益計算する方法【便利なツールやサイトを紹介】」で解説しているので参考にしてみてください。
利益率とその他のバランスが大事
仕入れ判断の材料に使われる利益率ですが、あくまで仕入れ判断材料の1つにしかすぎません。
状況に応じて利益率の目安を無視して仕入れをしていい場合もあります。
また、利益率が高いからといって、効率的なせどりができるとは限りません。
利益率が低いからといってスルーしてはいけない理由
利益率が低いからといって仕入れ対象外にしてはいけません。状況によっては余裕の仕入れ対象になることだってあります。
利益額によっては利益率が低くてもOK
利益率が低くても利益額が大きい場合は、仕入れ対象となる場合もあります。
例えば、2万円で仕入れて3万円で販売できる中古DVDがあったとします。
この場合、利益率は15%となり、中古せどりの一般的な利益率よりかなり低い数値です。
しかし、利益額は4600円取れる商品です。利益額としてはかなり大きいですよね。
この商品の回転が文句なしであれば、資金に余裕がある人にとっては1商品で4600円取れるので、むしろおいしい仕入れになります。
利益率は30%だけど利益は500円の商品を9個売るより、1個で4600円取れた方が効率がいいですよね。
「利益率が15%だから仕入れはスルーしよう」というのではもったいないことになります。
このように利益率が低くても、利益額が大きいのであれば、自分の資金力とその商品の回転を考慮して仕入れをしたほうがいい場合もあります。
高回転であれば利益率が低くてもOK
利益率は低いけど、超高回転で出品すればすぐに売れるような商品の場合、リスクなく利益が取れるので仕入れ対象となってきます。
例えば、1500円で仕入れて3000円で売れる中古本があったとします。
この場合、利益率は20%となり、中古せどりの一般的な利益率より低い数値で、利益額も500円と少なめです。
しかし、この商品が超高回転で出せばすぐ売れるような商品であれば、キャッシュフローを圧迫する心配もなく利益を取ることができます。
利益率が低くても、すぐに売れるような商品の場合は、仕入れてもOKですよね。
ただし、利益額があまりにも低い場合は、作業量が増えるだけなので、そこら辺はご自身の考えによります。
高利益率だからといっていいわけではない理由
反対に、高利益率だからいい仕入れとも限りません。
回転が悪いではキャッシュフローを圧迫する
いくら利益率が高いからといって、回転が悪い商品を仕入れてしまっては、キャッシュフローが悪くなってしまうことがあります。
例えば、3000円で仕入れて9800円で売れる本を見つけたとします。
利益率は49%と非常に高く、利益額も4500円くらい取れます。
しかし、この商品が1年に1回しか売れていないのであれば、いつになったら利益になるのかわからないですよね。3000円の仕入れ資金をしばらく寝かせることになります。
せどりで大事なのは、キャッシュフローとしてプラスになることです。利益率が高いからといって、回転が悪い商品であればいい仕入れとはいえません。
薄利すぎても大変
いくら高利益率だからといっても、利益額が少ないと、まとまった利益にするには数多くの商品を売っていかねばならず、作業が大変になります。
例えば、100円で仕入れた本がFBAを使って1100円で売れたとします。
この場合、利益率は34%でなかなか高い数値です。
しかし、利益額は370円です。
それなりに稼ごうとすると、かなりの商品数を売っていかなければいけません。
利益率だけを求めて、薄利商品ばかり仕入れていたのでは、作業量が多くなってしまいます。
まとめ
せどりの利益率について解説してきました。
利益率は仕入れの判断材料として、1つの目安になりますが、利益率はあくまで参考程度で、場合によっては無視して仕入れることも大切です。
自分の基準としている利益率ではないからといって、仕入れをスルーしてしまうと仕入れの幅を狭めてしまうことになります。
私は利益率は30%前後を維持していますが、場合によっては利益率10%でも仕入れます。出来るだけ少ない商品点数で利益を稼ぎたいからです。
ここら辺はその人個人の戦略的なことになってくるので、自分のスタイルに合わせてうまく調整していくことが重要です。
せどり初心者の場合は、まずは本記事で紹介した利益率の目安をもとに仕入れをしていくのがいいかと思います。
- 新品:15%〜20%
- 中古:25%〜35%
そして、ある程度経験を積んできたら、利益率の目安から飛び出した仕入れもしてみて下さい。
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