- 中古せどりが気になっているけど、中古せどりってどんな特徴があるの?
- 中古せどりを始めたけど、思うように仕入れができない
- 中古せどりで稼ぐコツを知りたい
こんな疑問に答える記事を書きました。
本記事では、中古せどりで稼ぐコツや仕入れ幅を広げるポイントを解説したいと思います。
中古せどりの基礎知識
中古せどりのメリット
利益率が高い
中古せどりの特徴の1つとして、利益率が高いことが挙げられます。
新品せどりの利益率は10%〜20%くらいが一般的。利益率が低い場合、大きな利益を得るためには大量の商品を売らなければならないので資金も必要になります。
それに対し、中古せどりの利益率は25%〜35%くらいが一般的です。
少ない商品数で利益を上げたり、少ない資金でも稼ぎやすいといえます。
低資金で始められる
中古商品は、低資金で始められるのもメリット。
基本的に、中古商品は新品価格より安い値段で販売されているので、新品せどりより仕入れ資金は安くなります。
せどりの資金が少ないといった方でも始めやすいです。
最安値で販売する必要がない
中古商品は一つ一つ商品状態が違うため、新品のように「最安値で売らなければいけない」という事はありません。
商品の状態が悪ければ安い価格で販売することになりますし、商品の状態が良ければ高く売ることができます。
また、付属品や特典の有無によっても販売価格は変わってきます。
当然のように、付属品完備の方が高く売れますし、初回限定についている特典があれば高く売ることができます。
価格競争に巻き込まれにくい
中古は商品の状態によって価値が変わるため、他の商品との差別化ができます。
それに対し新品はどの商品も同じなので、差別化ができず最安値を競って販売していくことになるため価格競争になりやすいです。
その点、中古せどりであれば商品1つ1つの状態が異なるため、最安値争いをしなくていい場合がほとんどです。
中古せどりのデメリット
検品に手間がかかる
中古は一度使用されたものなので、不備がないか検品する必要があります。
- 傷や汚れはどの程度あるのか
- 欠品しているものはないか
- 正常に動作するのか
このようなことをチェックする必要があるため、手間がかかるのがデメリットです。
出品コメントの記載内容が毎回異なる場合がある
中古は商品ごとにコンディションが異なるので、出品コメントの記載内容を毎回変えなければいけない場合があります。
出品コメントに商品状態をしっかり書きたい人は、以下の内容を商品の状態によって毎回書き換える必要がでてきます。
- 傷の有無や程度
- 付属品の有無
- 汚れの具合
出品コメントのテンプレート自動挿入だけでは対応できないデメリットがあります。
中古せどりの主な仕入れ先
中古商品を仕入れる時の主なショップは以下のとおりです。
- ブックオフ
- セカンドストリート
- ハードオフ
- トレジャーファクトリー
- 駿河屋
- ヤフオク
- その他のリサイクルショップ
店舗でもネットでも仕入れはしやすいです。
中古せどりの手順
中古せどりの手順を紹介します。
- 商品をリサーチ
- 仕入れ判断を行い、利益が取れそうなら仕入れ
- 商品の検品
- 商品の出品(写真撮影)
このような流れになっています。
まず、中古せどりで稼ぐために以下のツールを準備しましょう。
中古の場合、商品1つ1つ状態は異なるので、リサーチした商品が「ライバル出品者と比べて綺麗なのか」「付属品が揃っているか」などの判断が必要です。
また、仕入れ判断のときに重要なのが、ライバルとなる商品の出品コメントや商品画像をチェックすることです。
というのも、以下のような場合があるからです。
- コンディション「非常に良い」でも、ブックレットや付属品が欠品していることがある
- コメントでは綺麗ですと書いてあるけど、写真をよく見たらボロかったりすることがある
こういった商品の価格に合わせる必要はないので、もう少し上の価格帯を狙うことができます。
店舗にある商品はスタッフに言えば状態を確認することもできるので、中身をきちんと確認したい場合はしっかりチェックしましょう。
そして、出品の際は、商品状態や付属品の有無を詳しく記載すると、購入者に安心して選んでもらうことができます。
中古せどりで重要なこと2つ
中古せどりにおける高値販売の重要性
みなさんは、店舗やネットで中古商品をリサーチをしていて、仕入れ価格に対してどんな印象をお持ちでしょうか。
ネット相場と価格差のある商品もありますが、基本的にはネット相場を意識した商品価格になっていることがほとんどだと思います。
ネット相場の最安値との価格差しか見ていないと、仕入れ対象となる商品はそこまで多くありません。
こうした状況を考えると、中古せどりで稼いでいくには相場より高く売る「高値販売」が重要になってきます。
高値販売をすることで、次のメリットがあります。
- 利益額・利益率がアップする
- 仕入れ対象商品が多くなる
こちらの商品を例にとってみます。
機動戦士ガンダム SEED HDリマスター Blu-ray BOX [MOBILE SUIT GUNDAM SEED HD REMASTER BOX] 4 (初回限定版)(最終巻)
この商品は、本記事を書いている時点では、ブックオフで12000円で販売されています。
私が仕入れた時のAmazon相場はこちら。最安値しか見ていないと仕入れ対象にならないと思います。
しかし、他の出品者と差別化をはかり、高値販売を狙うことで21,800円で販売することができました。
12000円仕入れ→21800円販売
利益:5700円
高値販売を狙うことで、
- 一見仕入れ対象にならない商品でも仕入れられる
- 他の出品者と価格差をつけることでより多くの利益が取れる
といったように、プラス要素は大きいです。
ネット相場との価格差が取りにくい現状を考えると、高値販売をすることは中古せどりをする上で重要な要素になります。
高値販売は価格改定が重要
状態に差がある中古商品といえど、基本的には価格が安いほうが売れやすいです。
相場より高い価格設定の場合、多少は回転率が落ちると思ってください。なので「期間を決めていつまでに売り切る」という意識を持つことが重要。
もちろん、以下のように商品ごとに役割を切り分けるといいです。
- 期間を決めて売り切る商品
- 寝かせてでも利益を取る商品
期間を決めて売り切る商品は、まずは高値で価格を設定して徐々に値下げしながら売り切るようにします。
なので仕入れの時に大事なのが、「最低でもいくらで売ることができるのか」を考慮しておくことです。
「最低でもこの価格なら売れる」という価格が、赤字になるのかそうでないのか。
自分の取れるリスクを考慮して仕入れ判断することが大事です。
中古せどりで稼ぐコツ
商品コンディションを上げる
中古商品を仕入れると、中には新品みたいに綺麗なものもありますが、基本的には使用感があるものがほとんどです。
しかし、使用感がある商品でも商品自体を綺麗にしたり、付属品を交換することでコンディションを上げることができます。
- 仕入れた商品に汚れがあるなら、綺麗にクリーニングする
- CDのケースがスレだらけなら、新品ケースに交換する
少し手間はかかりますが、コンディションを上げて販売することでより高値で販売することができます。
中古商品では商品の綺麗さは重要なポイントなので、コンディション説明欄でしっかりアピールしましょう。
コンディション説明欄を充実させる
中古せどりでは、商品のコンディション説明欄をしっかり記載することも重要です。
あいまいな表現のテンプレート文を使った商品と、商品の状態や付属品内容を詳しく記載している商品の場合、購入者さんからすると後者の方が安心して購入することができます。
ほぼ同じ価格である次の2つ商品を見て、どちらの商品を買いたいと思うでしょうか?
ほとんどの方が下の商品を購入するかと思います。
上の商品説明だと、コンディション「非常に良い」でも次のようなことを判断することができません。
- どの程度の使用感があって、キズはあるのかないのか
- 付属品がすべて揃っているのか
- 特典ステッカーは付いているのか
あいまいな商品説明だと、購入者さんからすればギャンブル的な買い物になってしまいます。
下の商品であれば、商品状態、付属品内容、特典ステッカーがついていることがわかるので、上の商品より多少高くても購入されやすいです。
コンディション説明欄をしっかり記載するだけで、高値販売できる確率はかなり高まるので手間をかける価値は大いにあります。
商品画像を掲載する
Amazonの出品者一覧を見ると、このように「商品写真を掲載しているセラー」と「商品写真を掲載していないセラー」がいます。
中古品を買う立場からすると、文字だけのコンディション説明では、商品状態を具体的にイメージすることができません。
ネットでモノを買う以上、実物を手に取って確認することができないので、購入者さんとしては不安になるもの。
商品画像があることである程度は商品状態を確認することができるので、購入者さんの安心感につながります。
写真のない出品者から購入するより、多少高くても実物の写真が掲載されている出品者から買いたいといった方も多いです。
また、瑕疵がある商品についても、写真を掲載してあげた方がいいです。
例えば、「ボックスケースにキズがあります。」と記載されているだけだと、購入者からすると「どの程度のキズなの?」と商品状態をイメージすることができません。
キズがある部分の写真を掲載してあげることで、購入者さんも商品状態をイメージできますし、状態に納得して購入してもらうことができます。
関連記事:Amazon出品は写真付きがいいの?おすすめの撮影ボックスも紹介!
ちょっとした瑕疵ありでもスルーしない
中古商品の場合「瑕疵がある商品だと売れにくい」と思っている人も多いかと思いますが、そんなことは全然ありません。
970円仕入れ→2800円販売
利益:800円
トコロテンで荒らされた跡だったのですが、それでも売れ残っていた本。
970円であれば、仕入れ対象とする人が多いはずですが、カバーの背に目立つ色あせがあったからスルーされていたんだと思います。
しかし、出品一覧を見てみるとこんな感じです。
他のライバルもだいたい似たようなコンディションで、相場は2600円くらい。
であれば、カバーの背の色褪せ程度なら、問題なくこの相場で販売することができます。
ちょっとした瑕疵があるからといって、仕入れをスルーする人は多いです。しかし、価格と状態が折り合えば購入してくれるお客さんはいます。
たとえば、
- CDのディスクケースが真っ二つ
- タバコ臭がする
- DVDのボックスがない
- 付属品が欠品している
こんな商品でも余裕で売れます。
そのためには、
- 瑕疵ありでも利益が取れるか判断する
- ライバル状況をしっかり確認すること
この2つが大事です。
特典付き商品は値付けを高くする
中古商品の場合、出品者によっては特典や付属品が欠品していることがあります。
そういった場合は、欠品している出品者より高く販売することができるので、より多くの利益を取ることができます。
3250円仕入れ→7280円販売
利益:2200円
こちらの商品は、刈り取りで仕入れたもの。
出品コメントを見ると、キーホルダーが付いているにも関わらず安く売られていたので、すかさず仕入れました。
特典が付いていれば、特典なしの出品者より高く売ることができます。
ライバル出品者にコンディション「非常に良い」がいましたが、私は「良い」で出品しています。
「特典なし・非常に良い」よりも「特典あり・良い」のほうが高く売れることもあります。
「非常に良い」だけを目安にしてしまう人もいると思いますが、特典の優位性はかなり高いです。
電脳仕入れでも、特典の価値を考慮すれば刈り取りもできますし、店舗での仕入れにも役立ちます。
適正価格を見極める
中古は最安値で値付けする必要はありません。
「商品状態」「付属品の有無」「セラーの評価数」など、価格に影響する要素はたくさんあります。
ZARD Cruising & Live (CD+CD-Rom+Video)
1950円仕入れ→8800円販売
利益:4800円
この商品は、利益の取れる定番商品で、CDとは別に「特典のVHS」がある商品です。
ほとんどの店舗では、VHSが付属していない商品ですが、たまに青いビニール袋に入ったVHS付きが置いてあります。
店舗で「CD+VHS付き」の商品が店舗で1950円で置いてあった場合、どう仕入れ判断するでしょうか。
出品状況を見ただけで「相場は2000円~3000円だから利益はとれない」といって、仕入れをスルーする人が多いと思います。
しかし、しっかり出品状況を確認してみると、相場の高い出品者でもVHSの記載はありません。
私はいつも7000円から8000円の相場で販売しています。
このように特典付きであればどのくらいの価格帯で売れるのか判断することで、一見利益が取れなさそうな商品でも、たっぷり利益を取ることができます。
ストア評価を高める
購入者目線からみても、評価の高い出品者の方が安心して買い物ができますよね。
特に高額商品になるほど、ストア評価の影響は大きくなります。
例えば、2万円の商品を買おうとした時に、どちらの出品者から買いたくなるでしょうか。
- 出品者A(評価100件で95%):商品価格21000円
- 出品者B(評価1000件で100%):商品価格:22000円
商品のコンディションは両方とも同じと仮定したら、出品者Bの商品を購入する人の方が多いはずです。
高額商品を購入する場合、絶対に失敗はしたくないですよね。
高額商品の場合、購入者としてはどの商品を購入するかいろんな要素で検討します。もちろんストア評価もチェックします。
そんなときに、「綺麗と記載されていたのに、キズだらけでした」といったコメントが散見されるようでは、かなり不利になりますよね。
評価の低い出品者だと、コンディション説明の信頼性も落ちてきます。
できるだけ高評価を集めるようにしておいたほうが、総合的に有利に立てます。
評価をたくさん集めるには評価依頼メールを使いましょう。評価依頼しない場合に比べて、もらえる評価は3倍くらい変わってきます。
評価依頼メールの送り方やテンプレートは、Amazon出品者が良い評価をもらうコツと評価率アップの施策とは?で解説しているのでぜひご覧ください。
中古せどりの注意点
中古せどりを行う際の注意点を解説します。
古物商許可証を取得すること
中古せどりをする場合、「古物商許可証」が必要です。
無許可で中古品せどりを行うと、古物営業法の第31条の罰則(3年以下の懲役または100万円以下の罰金)が適用される可能性もあるので注意です。(参考:古物営業法(第31条))
コンディション説明は盛りすぎないこと
中古商品のコンディション説明は、実際の商品状態とかけ離れた記載は避けるようにしたほうがいいです。
というのも、「実際の商品状態」と「コメントに記載した状態」が違いすぎると、クレームの原因になってしまうからです。
中古商品のコンディションの判断については、人それぞれ感じ方は異なります。
出品する側は比較的綺麗だと感じても、購入者にとってはあまり綺麗ではないと感じることもあります。
基本はAmazonコンディションガイドラインに則りつつ、できるだけ控えめに書いておいた方がクレームを避けることができます。
偽物・コピー品の取り扱いに注意する
中古市場には、偽物・コピー品が出回っているので取り扱いに注意が必要です。
というのも、偽物・コピー品を販売してしまうとストアの信頼が落ちることはもちろんのこと、販売アカウントの停止、法的な問題を引き起こす可能性もあるからです。
仕入れや検品の際には、偽物でないか細心の注意を払いましょう。
自分の取り組むジャンルでどんな偽物が出回っているのか確認して、特徴を押さえておくことをおすすめします。
中古せどりに関するよくある質問
クレームや返品は多いの?
中古せどりは、クレームや返品が多いイメージがあるかもしれませんが、実はそこまで多くはありません。
私は中古メディア(本・CD・DVD)を扱っていますが、不具合による返品は200商品のうち1つか2つくらいです。
それによって悪い評価がつくこともほぼありません。Amazonの評価も98%以上はキープしています。
ただし、中古家電は他のジャンルに比べて返品率が高いと聞きます。
FBA・写真付きは高く売れるって本当?
中古せどりでは「FBA・写真付きにすると高く売れる」ということを聞いたことがある人もいるかと思います。
発送に関しては、FBAの方が有利なのか・そうでないのか意見が分かれることがあり、「FBAの優位性はあまりない」という意見もあります。
しかし、FBAの優位性はあり、さらに写真付きだと高値販売できる確率は高まります。
以下の商品は、FBA・写真付きでライバルの商品より高く販売した事例です。
3481円(5%引き)仕入れ→6800円販売
利益:1600円
販売時のライバル状況はこんな感じですが、コンディション「良い」でも6800円で販売することができました。
最安値の「良い」より1,300円も高い価格です。
FBAを使うかどうか、写真を載せるかどうかは人それぞれ考えはあると思いますが、メリットもあるのでうまく活用すると利益が取りやすくなります。
まとめ
近年、店舗での値付けはネット相場を意識したものになっていることがほとんど。
「店舗の価格」と「ネット相場」の価格差だけで利益を取ることは、数年前に比べて難しくなっています。
中古商品の特徴を生かした販売価格を意識することが重要です。
特に次の2点を意識することが大事です。
- ライバル出品状況をしっかり確認すること
- 販売できる価格はいくらかを見極めること
これらのことが意識できるだけでも、仕入れの幅を広げられるはずです。
以上、中古せどりで稼ぐコツの解説でした。
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