せどりを始めると、思った以上に利益が出ず「赤字になった…」と不安になることがあるかと思います。
赤字といっても、大きく分けると「商品単体で利益が出ない場合」と「在庫を抱えすぎて資金繰りが悪化する場合(キャッシュフロー的な赤字)」があります。
キャッシュフローも大事ですが、せどり初心者の方が気にすべきは、まずは商品単体での赤字です。
仕入れた商品が赤字になってしまう商品ばかりを仕入れていると、せどり全体の利益に大きな影響を与えてしまうからです。
この記事では、せどりで赤字になる原因や、赤字に対する対策を解説します。
せどりで赤字になる主な原因
せどりで赤字になる原因にはいくつかありますが、まず注目すべきは1商品単位で赤字になってしまう場合です。その具体的な原因を見ていきましょう。
商品単体で赤字になるケース
せどりでは、仕入れた商品が思ったように利益を出せず赤字になることがあります。主な原因は以下の3つです。
- 価格競争で相場が下落:同じ商品を扱うライバルが増えたり、値下げ競争が起きると、販売価格が下がり赤字になるリスクがあります。
- 長期間売れないので損切り:在庫として抱えていた商品がなかなか売れない場合、資金を回すために赤字覚悟で販売することがあります。
- 価格改定をサボって相場が下落:販売中の商品は相場に応じて価格改定が必要です。放置しておくと相場が下がり、結果的に赤字になることがあります。
これらのケースはいずれも、仕入れや販売後の管理を徹底することで回避できる可能性があります。具体的な対策については、本記事の後半で解説します。
売れ残りによる在庫リスク(キャッシュフロー的な赤字)
赤字は商品単体だけでなく、資金繰り的に赤字になる場合もあります。
長期間売れない商品を抱えることで、手元資金が減り、キャッシュフロー的にマイナスになる場合です。
- 長期間売れない商品は、資金が回らず手元キャッシュが減る:売れない在庫は資金が固定化されるので、次の仕入れに使えるお金が少なくなります。
- 在庫を抱えすぎることによる資金繰りの悪化:まとめて大量に仕入れると、利益が出ても売れるまで時間がかかり、資金繰りが圧迫されます。
長期間売れない商品や在庫を抱えすぎることで、資金が固定され手元キャッシュが減り、その結果せどり全体の資金繰りにも影響が出てきます。
このお金の流れ(キャッシュフロー)を意識できていないと、
- 手元にお金が残らない
- むしろ手元からお金が減っている
このような状態になってしまうリスクがあります。
よくある原因としては、仕入れに使ったクレジットカードの引き落とし額と、Amazonからの入金額の流れを意識できていないからです。
キャッシュフロー的な赤字を防ぐには、入金額とクレジットカードの引き落とし額をチェックし、無理のない資金管理を心がけることが重要です。
せどりのキャッシュフローについては、【必須知識】せどりのキャッシュフローと資金管理について実例で解説!を参考にしてみてください。
せどりで赤字を防ぐための対策
回転の速い商品を仕入れる
赤字を避けるために最も重要なのは、売れ行きの良い商品を仕入れることです。
回転率の低い商品は、在庫として長期間残りやすいので、資金繰りを圧迫する原因になります。
販売履歴やランキングを確認して、安定して売れている商品を選ぶようにしましょう。
出品者数が多い商品は仕入れない
利益が取れそうな商品であっても出品者が多すぎると、価格競争が起きやすくなります。
例えば、30人以上の出品者がいる商品は、値下げ合戦に巻き込まれるリスクが高いです。
仕入れの際には、出品者数もチェックして判断することが大切です。
価格改定をこまめにする
価格改定を怠ると、相場が下がって赤字になってしまったり、なかなか売れず結果的に損切りをすることにつながりやすいです。
こまめに価格をして、できるだけ早く販売することが赤字を避けるコツです。
プライスターなどの価格改定ツールを活用すれば、自動で価格改定できるので効率的に管理できるようになります。
価格改定ツールをまだ導入していない方は、導入の検討をしてみてください。
関連記事:プライスター徹底レビュー!歴3年の愛用者が使い方やデメリットを解説
せどりの赤字に対する心構え

せどりを続けていくうえで、赤字の商品を完全にゼロにすることはできません。
どんなに慎重に仕入れても、相場の変動や思わぬ返品などで赤字になることはあるからです。
仕入れた時は利益が見込めたのに、出品するタイミングで「おもいっきり安い出品者が出てきて、相場が下がっていた」なんてこともたまにあります。
赤字になるのは精神的に嫌なものですが、赤字は必ず発生するものだと割り切りましょう。
せどりはキャッシュフローでプラスになることが大事なので、「商品単体で赤字が出てもトータルで利益が出ていれば問題ない」と考えることです。
もちろん、赤字になる商品を減らす努力は必要です。仕入れ判断のときに、売れ行きや出品者数を確認することで、赤字になりやすい商品を避けることができます。
まとめ
せどりで赤字になる原因と対策を解説してきました。
せどりで大事なのは「手元にお金がいくら残るか」なので、商品単体で赤字になることはある程度受け入れて、一喜一憂しないことです。
その上で、赤字になりやすい商品は仕入れないように、仕入れの精度を高めていくことが重要です。
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