最近では「単Cせどり」という言葉をほとんど聞かなくなってきました。
今ではもう稼げないイメージしかない人がほとんどかと思います。
私はもともと単Cせどりから始めましたが、今では単行本、雑誌、CD、DVD、ゲームと複数ジャンル扱っています。
そうした経験からいっても断言できることは、単Cで稼ぐのは非効率だということ。やはり1冊あたりの利益が小さく、数を大量にこなさなければいけないからです。
しかし、まだまだ稼げるのは事実ですし、低リスクで経験を積むのにおすすめなジャンルといえます。
本記事では、単Cせどりの攻略法、単Cせどりが稼ぎにくくなってきている現状、そうした中でも単Cせどりがおすすめできる人について解説したいと思います。
単Cせどりのメリット
単Cのメリットはなんといっても、仕入れ単価が安くリスクが少ないことです。
せどり初心者が始めるジャンルとしてもおすすめできます。(参考記事:せどり初心者は薄利多売から始めるべき大きなメリット)
仕入単価が安い
単Cせどりの一番のメリットは、なんといっても仕入れ単価が安いこと。
1冊あたり110~210円で仕入れることができます。
資金がない人には、取り組みやすいジャンルと言えます。
リスクが少ない
仕入れ単価が安いので、リスクが少ないこともメリット。
せどりをやっていると、以下の問題は必ず出てきます。
- 損切りしなければいけない
- 仕入れた本が売れ残ってしまった
こういったときでも、仕入れ単価が安い分、大きなダメージになりません。
単Cせどりのデメリット
単Cのデメリットを解説します。
薄利
単Cの1冊あたりの利益は、200円~300円くらいが一般的なので薄利です。
薄利な分、それなりに稼ごうとすると、取り扱い点数が多くなってしまいます。
100冊の販売は、副業の場合だとちょっと忙しくなるレベルです。
さらに月に6万円欲しいとすると200冊。かなりしんどくなってきます。
1冊あたりの利益が少ない分、取り扱い点数が多くなることを覚悟しなければいけません。
FBA利用だと利益がとりにくい
単Cは薄利な分、FBAを利用すると手数料負けしてしまう商品がほとんどなので、発送は自己発送がメインになってきます。
副業で自己発送、かつ大量の商品を売っていかなければいけないとなると、けっこうしんどいです。
単Cが稼ぎにくくなっている理由
近年のブックオフやAmazonの状況を考慮すると、単Cでは稼ぎにくくなっています。
理由としては以下のとおり。
- 高利益本が単Cに落ちてきにくくなった
- FBA手数料が高くなっている
利益本が単Cに落ちてきにくくなった
以前までは、プロパー棚でしばらく売れなかった商品は、いきなり単Cに落とすといったこともよくありました。
しかし、現在ではいきなり単Cに落とすのではなく、プロパー棚でトコロテンを挟むことがほとんどです。
例えば、Amazonでは売れ行きのいい定価2000円の商品があるとします。
ブックオフのプロパー価格で1500円で置かれていたけどしばらく売れない場合
【以前】
しばらく売れなかったため、200円にトコロテンして、単C棚に置かれる。
【現在】
トコロテンで760円にして、プロパー棚で販売する。
以前は、お店にもよりますがいきなり単Cに落とすこともありました。
お店側としては、いきなり200円に落とすより、一度トコロテンをして様子を見たほうが利益が取れます。
そして、760円になった段階で利益が取れるのであれば、単Cに落ちる前にせどらーに取られてしまいます。
Amazon手数料が高くなってきている
年々、Amazonの手数料が高くなってきています。
低単価商品の場合、手数料が占める割合が大きくなるため利益への影響が大きいです。
例で説明します。
- 【低単価】200円仕入れ→1,000円販売
- 【高単価】2,000円仕入れ→4,000円販売
①でFBAを使った場合、Amazon手数料合計(出品手数料+FBA手数料)は613円とられて、利益は187円です。
仮に出品手数料が100円値上げされたとしたら、利益はさらに減って87円となり、ほとんど利益が出ない状態です。
次に高単価商品の②でFBAを使った場合、Amazon手数料合計(出品手数料+FBA手数料)は1063円とられて、利益は937円です。
仮に出品手数料が100円値上げされたとしても、利益は837円となり利益がとれますね。
このように、低単価な単Cの場合、Amazonの手数料の影響をかなり受けやすいです。
そのため、Amazon手数料が上がってきている状況では、稼ぎにくくなっていると言えます。
単Cせどり攻略法
ここまで、単Cせどりは稼ぎにくくなってきていると解説しましたが、単Cがおすすめできる場合もあります。
単Cせどりがおすすめな人
単Cせどりがおすすめな人は、次のような人です。
リスクを限りなく抑えて、本せどりの経験を積みたい人
これからせどりを始めるといっても、プロパー価格の本をいきなり仕入れるのは不安ですよね。
まだ売れるかどうかの実感を掴めていない状態では、あまり資金をかけたくないもの。
本せどりに慣れるという意味では、単Cは今でもアリです。
利益としては、月に数万円程度であれば十分に稼ぐことができます。ただし、薄利なので作業量が多くなることは覚悟しましょう。
単Cの狙い目
単Cせどりの狙い目としては、プロパーからのトコロテン落ちを狙うことです。
プロパー棚から「トコロテンされて単Cに落ちてきた本」は利益が取りやすいからです。これが単Cの一番の狙い目になります。
また、ロングテールだけど高利益が狙える商品も積極的に狙いましょう。
なぜなら、仕入れ値が100円、200円であれば、ある程度寝かせてもキャッシュフローを圧迫する心配が少ないからです。
自分の使える資金と相談しつつ、ロングテール高利益商品にもチャレンジしてみてください。
慣れてきたらプロパーへの移行がおすすめ
単Cに取り組むのはアリと解説してきましたが、1~2か月くらい経験を積んだらプロパー単行本や雑誌に移行することをおすすめします。
私自身の経験や、近年のブックオフ環境をみると単Cで稼ぐのはやはり非効率です。
単Cだけだと薄利すぎて、あまりにも作業量が多くなってしまうからです。
稼げないということはありませんが、副業で単Cせどりは正直大変です。
せどりに使える時間に余裕があり、大量に作業をこなす行動力がある人でないと難しいです。
しかしそうでない場合は、プロパー単行本や雑誌などを仕入れ対象にして、より高利益な商品を狙いにいったほうが効率的に稼げます。
なお、雑誌せどりのコツについては、【稼ぎやすい】雑誌せどりの仕入れのコツや狙い目を解説!でまとめています。
本記事をまとめます。
- 単Cせどりは稼ぎにくくなってきてはいるが、全く稼げないわけではない
- 軍資金がほとんどない人、リスクを最小限に抑えてせどり経験を積む手段としてはおすすめ
- 1か月くらい経験を積んだらプロパー単行本や雑誌へ移行したほうが効率的に稼げる
以上、単Cせどりについての解説でした。
プロパー単行本や雑誌仕入れのコツや狙い目については、以下の記事で解説しているので参考にしてみてください。
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