Amazonせどりの価格設定と「価格の誤設定による出品停止」について

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本記事では、Amazonせどりの価格設定と「価格の誤設定による出品停止」について紹介したいと思います。

「せどりを始めたばかりだけど、どのくらいの価格で販売したらいいかわからない」といった方はぜひ参考にしてみてください。

価格設定には答えがないので、目安の1つとして捉えていただければと思います。

目次

Amazonせどりの価格設定の基本

せどりの価格設定の基本について解説します。

新品の価格設定

新品は基本的には、FBA最安値に合わせればOKです。

Amazon本体がいる場合は、Amazonと同じ価格にしてもカートが取りにくいので、Amazon本体より少し値段を下げて価格設定するようにします。

中古の価格設定

中古の価格設定は、コンディションに合わせた最安値キープが基本です。

とにかくスピード重視で販売したい人は、コンディションごとの最安値をキープして販売しましょう。

しかし、中古の場合、全く同じ状態の商品はないので、同じコンディション「良い」でも実際の状態はマチマチです。

なので、商品状態によっては、同じコンディションでもより高く販売することが可能です。

「傷の程度」「特典の有無」など、同じコンディションのライバルの商品と比較して、状態がよければより高い価格を設定しましょう。ただし、価格を高くすればするほど回転が落ちやすいのでうまくバランスを取る必要があります。

コンディションがよければ「まずはライバルより高めに設定して、売れなければ徐々に価格を下げていく」というのがおすすめです。

また、中古商品の場合、購入者からすると実際にどんな状態の商品が届くかわかりませんよね。そのため、具体的な商品状態をわかりやすくしてあげることで、より高く販売することも可能です。

「少しくらい高くても、具体的な商品状態がわかるものが欲しい」といったお客さんも一定数いるので、あいまいな説明文や商品写真がない出品者よりも、高い価格でも買ってくれることが多いです。

差別化して、高く販売できる要素は以下のものがあります。

  • 特典の有無をコメントに記載
  • 出品コメントに商品の状態を詳細に書く
  • 商品の写真を載せる

多少の手間はかかりますが、より高く販売することができるので、手間と利益のバランスを考えて取り組むといいでしょう。

中古商品の高値販売については、初心者必見!中古せどりで稼ぐためのコツと戦略をマスターしようで解説しているので参考にしてみてください。

価格設定のテクニック

価格設定のテクニックについて解説します。

端数価格効果(3980円vs4000円)

商品の価格として、「198円」や「2980円」など「8」や「80」で終わっているのをよく見かけると思います。

2000円にするのではなく1980円にするといった感じですね。

たった20円しか変わりませんし、キリもよくありません。果たしてこの端数の効果はあるのでしょうか?

結論からいうと「端数」の効果はあると実験で証明されています。

裏付ける実験としてロバート・シンドラーの実験があります。

簡単に要約すると以下のとおりです。

被験者に20ドルと25ドルの商品を比較してもらったところ、その価格は小さいと認識された。

ところが価格を1セントずつ安くして、19.99ドルと24.99ドルにしたところ、その価格差はかなり大きいと感じられ、価格が安い方を選ぶ確率が大幅に上がった。

人間は簡単に意思決定できるように、おおよその価格帯を設定してパターンごとのルールを決めている。

これらの実験から、価格設定をするときは2500円とするよりも、2480円としたほうがお客さんにとってお得に感じてもらいやすくなり、購入率が上がると言えます。

またライバルと比較される可能性があるときは「1円値引きすれば買ってもらえる確率があがるだろう」とも言っています。

とはいえ「せどり」の場合、他の出品者や商品状態など様々な要素が絡んでくることなので、端数の効果を使う場面は頻繁にあるわけではないかと思います。

  • 出品しようとしている価格帯にライバルがいない時
  • オンリー出品時

上記に当てはまる場合は「端数」を使うことで効果が見込めそうですね。

アンカリング効果

せどりをしているとよく俺様価格の商品を見かけると思います。

しかしこの俺様価格を利用した値付けも効果的だったりします。

たとえば、過去相場が5000円の商品Aが、しばらくのあいだ3万円で出品されていたとします。

この状況をみて「過去に5000円でしか売れていないから5000円で出品する」のではなく、14800円で販売してみるといった感じです。

この商品Aをチェックしたお客さんからすると3万円は高すぎると感じていても、次の出品で14800円という価格を見たときにかなりお得に感じます。

これを「アンカリング効果」といいます。

アンカリングとは「第一印象」の効果を利用した価格戦略のことをいい、研究でもその効果が実証されています。

けっこう効果的なので試してみてください。

もちろん「3万円では絶対に売れない」という理由はありません。この価格に乗っかるのもありです。

オンリー出品時の価格設定

オンリー出品時の価格設定ですが、結論からいうと「強気」でOKです。

いわゆる俺様価格からスタート。

少なからず過去相場よりは高い価格にしましょう。

理由は以下。

  • 自分のストアからしか買えない状況
  • うまく売れれば高利益が狙える

他にライバルがいない状況なので、購入者も自分のストアからしか買えない状況です。(他のプラットフォームを除く)

もちろん、価格を高くすることで購入率は下がります。

しかし、高くても欲しいという人が1人でもいればいいわけです。

他の出品者がいる時は、ライバルの価格を意識した値付けになりますが、オンリー出品の時は自分で自由に価格を決めることができるチャンスです。

「他に出品者が出てきたら下げればいい」という気持ちでいったほうが良いです。

もし「他の出品者が出てきて相場を下げられたらもったいないから、ある程度は過去相場に近い価格で売った方が結果的にいいのでは」という不安な気持ちもあるかと思います。

そういった場合でも「1週間だけ俺様価格にしてみる」というように、短期間だけでも高くしてみてください。

その価格で売れるかどうかは出品してみなければわからないですよね。

ただし、あまりにも高すぎるとお客さんは自分には関係ないと興味を失ってしまいます。

ここで大事なのが、この商品はどんなお客さんが購入するのかを想像することです。

例えば、法人として買うのか、個人が楽しむもので買うのかで、予算の違いが出てきます。

この商品はどんな人が買うのか想像して、手の届きそうな価格設定をするというのが大事になってきます。

安ければいいものではない

商品価格は安ければ売れやすいのは事実です。

とはいえ、中古商品の話になりますが、なんでもかんでも安くすればいいというわけではありません。

安かろう悪かろう

人の意識の中には「高い=高品質、安い=低品質」というのが根付いています。

特に中古商品の場合、定価の新品相場とかけ離れた安い価格だと、お客さんのなかには「本当にこの商品大丈夫?」「かなり状態が悪いのでは?」と不安に思うお客さんもいます。

なかには「安い価格の商品は不安だから、高めの商品を買う」と考えている人もいるくらいです。

実際は安めの商品も高めの商品も、そこまで差はないにもかかわらずです。

なので例えば、

  • 新品相場が2万円
  • 中古相場が3000円〜8000円

だとすると「新品とかなりかけ離れてるけど、中古は状態が悪いものばかりなのでは?」と疑問に感じる人もいます。

なので、14800円とかで出品してみると意外とサクッと売れたりすることもあります。

高価格は変なお客さんが少ない

安い商品には、ちょっとしたことでクレームを言ってきたり、値引きを要求してきたりする人の割合が増えます。

高い商品になると、そういったお客さんの割合はほとんどいなくなります。

私の平均販売単価は1万円と中古メディアを扱っている中では高いほうかと思いますが、悪い評価をつけてくるお客さんはほとんど低価格帯のお客さんが多いです。

数万円の商品で悪い評価をもらった記憶はありません。

他のせどらーさんも、単価の低い商品には変なお客さんが多いと言う人は多いです。

そういったストレスから解放されるという意味でも、ある程度単価を上げるのも検討してみても良いかもしれませんね。

価格の誤設定の可能性により出品停止中の商品

Amazonでは、「価格の誤設定の可能性により出品停止中の商品」による出品停止が行われることがあります。

Amazonセラーセントラルから、以下のようなメールが届いたことがある人もいるかと思います。

「価格の誤設定の可能性により出品停止中の商品」メール

私の経験上、定価越えのプレミア商品や、俺様価格で出品している商品は対象になりやすいです。

これはAmazonのシステムで自動で検知、出品停止されるようなので、どの商品が対象になるかは具体的には明らかにされていません。

「価格の誤設定の可能性により出品停止中の商品」による出品停止になると、以下のような内容のメールが届きます。

「価格の誤設定の可能性により出品停止中の商品」メールの内容

対応方法としては、以下の2つが考えられます。

  • 価格の上下限を設定する
  • テクニカルサポートに問い合わせする

まず、出品停止になった商品の「価格の上限・下限」を設定すれば解除されることがあります。

セラーセントラルのメニューから、「価格」→「価格設定の健全性」を選択します。


停止中の商品一覧が表示されるので、価格の上限・下限を設定すればOKです。

また、テクニカルサポートに問い合わせるのも1つの手段です。

自分が出品している商品が出品停止されているにも関わらず、自分より価格が高い商品が出品停止になっていないこともあります。

こういった場合は、テクニカルサポートに問い合わせると出品を解除してもらえます。

また、Amazon以外のサイトでも高い価格で出品されているのであれば、その旨を伝えると出品停止を解除してもらえることがあります。

まとめ

Amazonせどりの価格設定と「価格の誤設定による出品停止」について紹介してきました。

価格設定は奥が深く、答えがあるわけではありません。

まずは本記事を参考にしていただき、商品を売っていく中で自分で色々経験を積み上げていくのがいいかと思います。

また、出品時に価格設定しただけで終わるのではなく、定期的な価格改定もしましょう。価格改定をサボっていると「自分の商品だけ相場に取り残されていた」なんてことにもなりかねません。

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この記事を書いた人

独立6年目の中古メディアせどらー。本・CD・DVDがメイン。副業で本せどり開始→CD・DVDの多ジャンルへ→2年後独立。マイナージャンルが得意。

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