せどりの仕入れ判断に必須と言っても過言ではない仕入れ判断ツールですが、最近では有料のものが多く「無料の仕入れ判断ツールってないの?」と気になっている方も多いのではないでしょうか。
そんな方におすすめなのが、2022年8月にリリースされた「モノトレーサー」。
無料で利用できる上に、仕入れ判断に必要な機能はあるので、せどりの仕入れ判断ツールとして申し分ありません。
そこで本記事では、モノトレーサーの機能や使い方について解説したいと思います。
モノトレーサーの基本情報
モノトレーサーとは
モノトレーサーは、Amazonで販売されている商品データ(価格、出品者、ランキング推移)などを可視化するツールです。
商品を検索していて、仕入れをするのか・しないのかは、
- この商品はいくらで売れるのか?
- この商品はどのくらいの間隔で売れているのか?
- ライバル出品者はどのくらいいるのか?
といった情報を加味して判断をするわけですが、モノトレーサーを使えばこのような判断が手軽にできます。
同じようなツールに、Keepa、デルタトレーサー、リーファなどがありますが、いずれも有料で毎月の固定費がかかってしまいます。最近では、仕入れ判断ツールは有料という流れがありましたが、モノトレーサーはこれらのツールとほぼ同じ機能を無料で使うことができます。
会員登録の有無による機能の違い
モノトレーサーは無料で利用することができますが、会員登録をすることで利用できる機能が増えます。
会員登録の有無による機能の違いを一覧にしてみました。
機能 | 登録なし | 登録あり |
---|---|---|
商品詳細情報 | ◯ | ◯ |
各ショップリンク表示 | ◯ | ◯ |
月間の販売個数表示 | ◯ | ◯ |
チャート・グラフ表示 | ◯ | ◯ |
利益計算 | ◯ | ◯ |
お気に入り登録 | x | ◯ |
検索履歴表示 | x | ◯ |
モノトレーサーユーザー数の表示 | x | ◯ |
会員登録することで「お気に入り登録」「検索履歴表示」「モノトレーサーユーザー数の表示」が利用できるようになります。
「モノトレーサーユーザー数の表示」は、その商品をモノトレーサーでリサーチしているユーザー数が表示されます。
ユーザー数が一気に増えている場合は、その商品が注目されている証拠なので、出品者数が増えて値下げ合戦に巻き込まれてしまうことも。ユーザー数を確認することで、出品者の増加を察知することができるので、会員登録して利用できるようにしておいたほうがいいかと思います。
モノトレーサーの機能説明
モノトレーサーの機能を紹介します。
検索方法
モノトレーサーのトップページの検索ボックスに、以下の項目を入力することで商品検索をすることができます。
- ASIN
- JANコード
- キーワード
入力後「商品をさがす」ボタンをクリックします。

該当する商品の検索結果が表示されます。

検索結果画面には、以下の情報が表示されます。
- ①商品画像・・・商品画像が表示されます。他にも「お気に入り登録ボタン」「商品サイズ」が表示されます。
- ②商品詳細・・・商品名、ASINやJAN、カテゴリーやAmazonランキング、メーカー名などの商品情報が表示されます。ASINやJANはコピーすることができます。
- ③各種リンク・・・Amazonの商品詳細ページやヤフーショッピング、楽天市場など他モールへのリンクが表示されます。
- ④Amazon販売価格・・・Amazonの新品・中古価格が表示されます。
- ⑤チャート・・・Amazonの過去相場のグラフが表示されます。
この方法だけでもある程度の仕入れ判断ができますが、さらに詳しく情報を見たい場合は、①の商品画像をクリックするとモノトレーサーの商品詳細ページを表示することができます。
商品詳細ページを表示すると、以下の情報をチェックすることができます。
- 商品詳細情報
- 各種リンク
- 損益分岐点
- 月ごとの販売数
- チャート
- 利益計算
- カート取得率
- 最安値一覧
商品詳細・各種リンク
検索結果画面と同様に、商品名、ASINやJAN、カテゴリーやAmazonランキング、メーカー名などの商品情報が表示されます。

他にも、Amazonの商品詳細ページやヤフーショッピング、楽天市場など他モールへのリンクが表示されます。
損益分岐点
Amazonの現在価格(新品・中古)とその価格で販売したときの入金額が表示されるので、損益分岐点を確認することができます。

上記の場合だと、中古は3980円となっていますね。
3980円で売れると、Amazonから2954円の入金があることがわかるので、利益がとれるか取れないかのおおまかな目安にすることができます。
月ごとの販売数
各コンディションごとに、「直近1ヶ月目〜3ヶ月目の販売数」「3ヶ月合計の販売数」「1ヶ月の平均販売数」が表示されます。

※決して正確な数値ではないようなので、おおよその目安とするのがよさそうです。
チャート
仕入れ判断の肝となるチャートが表示されます。

チャートでは、以下の4つエリアに分類されています。
- 価格
- 出品者数
- ランキング
- モノトレーサーユーザー
新品・中古の絞り込み、期間の絞り込みもできます。
利益計算
仕入れ値、出品価格を入力することで、利益計算ができます。

FBA・自己発送の切り替え、出品送料やポイントを加味した計算もできます。
カート取得率
出品者ごとに過去のカート取得率がチェックできます。

最安値一覧
ランキングの推移、出品者の推移、最安値の推移を数値で見ることができます。

チャートの波は新品・中古を合わせた波形となっているので、新品が売れたのか中古が売れたのか判別できないことがあります。
この一覧を見れば、ランキングが上昇かつ出品者数が減っているところが売れたタイミングとなるので、新品が売れたのか中古が売れたのか判断する材料にできます。
せどりすとプレミアムとモノトレーサーを連携する方法
電脳せどりの場合は、ブラウザ利用でモノトレーサーを利用すればいいですが、店舗せどらーの場合は検索アプリと連携をしておきたいところ。
ここでは、せどりすとプレミアムとの連携を紹介します。せどりすとプレミアムには「拡張ボタン設定」という機能があり、以下の画像のように検索リストから1タップでモノトレーサーを表示することができます。

手順は以下のとおりです。
せどりすとプレミアムの「アプリケーション設定」から「検索リスト拡張ボタン設定」を選択します。

「編集」を選択します。

「+」アイコンをタップします。

新規カスタムボタンの設定画面が表示されるので、赤枠の3つの項目を設定していきます。

- ボタン種別
- ボタン設定名
- 設定URL
ボタン種別は「ユーザ定義」を選択。
ボタン設定名は好きな名前でいいですが、今回はわかりやすく「モノトレーサー」にしておきます。
設定URLには以下のURLを設定します。(そのままコピペして入力して下さい)
https://www.mono-tracer.com/#/product/{asin}
上記の設定が終わったら画面右上の「保存」をタップします。
「検索リスト拡張ボタン一覧」にモノトレーサーが追加されていますね。

検索リストで表示されるアイコンの順番になっているので、好きな位置に移動しましょう。
右側の3本線アイコンをドラッグ&ドロップすれば移動できます。
「完了」をタップしたら、一度せどりすとプレミアムを再起動しましょう。
検索リストを表示すると、今回追加したモノトレーサーアイコンが追加されています。

今回追加したモノトレーサーのアイコンをタップすると、以下のようにモノトレーサーが表示されますね。

これで、せどりすとプレミアムとモノトレーサーの連携は完了です。
まとめ
モノトレーサーの機能や使い方について解説してきました。
以下、使ってみた感想です。
- 仕入れ判断ツールとしての機能は十分
- 使い勝手もそれなりに良い
- ブルー主体の見た目も落ち着きがあっていい
スマホで使うと若干スムーズさに欠けるかなと感じることはありますが、十分満足して使うことができるかと思います。
無料で機能性も十分ということで、せどり初心者の方でも使いやすいかと思います。
気になる方は、ぜひ利用してみてください。
モノトレーサーは、他にもクイックショップというツールも提供しているので、電脳せどりをする方は利用してみるといいかと思います。